昨日も世界経済指標目白押しとなりました。英国、ECBの金融政策、米小売売上高、米景気指標などなど。全てを一つの線にするのは困難ですが、欧州は米国ほどインフレが抑制されていないため、ECBはFRBよりも今後利上げ幅が大きくなると考えます。
ただし、各国が指摘しているのは景気後退懸念です。昨日の米国景気指標もそれぞれ悪化しており、NYダウが700ドル以上下落したことを考慮すると、今までのように経済指標悪化=利上げ幅縮小=ポジティブな動きにはならないと考えます。素直に、米国景気が後退し始めていると判断するのが良いでしょう。
私の考えですが、ソフトランディング(不況を招かずに、インフレを抑制)は理想論であって、インフレを抑えるためには景気が後退しないと成立しないと考えております。どの程度後退するかは別ですが。。。
【大証金】
大証金は、やはり方向感がつかめない展開です。恐らく、ここにきて大口投機家も損決済ばかりしているように思います。私の見方では、NY金の上昇が望めない以上、大証金の上値は限定的と考えます。ただし、その一方で、NYプラチナと異なり、大口投機家のポジションの偏りは少なく、円高に振れない限り、下値も限定的と考えるべきでしょう。しかしながら、私は今でも円高を予想しております。米国長期国債利回りが3%半ばであり、低水準と思いがちですが、昨日のFOMCで長期政策金利2.5%の見通しを公表。つまり、2.5%まで低下しても不思議ではありません。ドル円でも相場の勢いが、材料を付け加えますが、その勢いがなくなった場合、通常の相場へ戻ります。よって、130円~125円の円高を予想しております。
【大証白金】
大証白金は、やはり現物価格で1000ドルが抵抗になっているように思います。先ほども述べたように、市場は景気後退から目を逸らしがちです。中国のゼロコロナ緩和に関してもポジティブしか反応しません。感染者が拡大する懸念があるにも関わらず。(需給は到達点でもあり、先取りすることもあります。)
NYプラチナ市場において大口投機家の買いポジションは、ほぼ維持したままであり、いずれまとまった下落があると予想しております。この考え方は、ポジションが縮小するまで変えるつもりはありません。同筋の手仕舞い売りが出た場合、行き過ぎの相場を演じることが多々ありますので、そういったところは短期的に買い拾いは良いと考えます。それ以外は、引き続き売りで対処したいと思います。大証白金も当然重要ですが、NYプラチナの動向に注視したいと思います。
【日経225】
日経225は、日足で売り転換しました、戻りは売り方針と考えます。昨日の空売り比率は、38.8%。本日は、44.5%に上昇したので、反発する可能性もあります。そういうところは、売り対処するのが良いでしょう。
ちなみに、現時点で来年2月1日FOMCでの0.25%利上げ確率は、71%です。
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