FOMC後は、ECB理事会。17:41

 今朝方のFOMCでは、市場予想通り政策金利を0.25%引き上げ、4.50ー4.75に決定しました。

声明文では、「インフレ率は依然高いが幾分緩和した」を付け加えました。継続的な利上げが適切になるだろうという文言は維持され、利上げ停止時期がまだ先であることを示唆しました。

その後のパウエルFRB議長の記者会見では、今のところインフレ鈍化のため、雇用を犠牲せずに済んでいると発言したことが、ポジティブに捉えられたようです。

市場が想定していたほどタカ派ではなかったようです。そのことから、ドル安・円高の動きになりました。

 本日は、22時15分ECB理事会、22時45分ラガルド総裁記者会見があります。市場は、政策金利0.5%引き上げを予想し、同氏記者会見はタカ派になるとのこと。そのため、ユーロ高・ドル安の動きになっております。記者会見直後のユーロ・ドルの動きに注目したいと思います。

私の相場の大勢感については、昨日のブログをご参考にしてください。

 

 日経225は、徐々に短期トレンドが変化し始めております。以前からコメントしているように、プラス圏での新規売りは有効と考えます。ただし、早い段階で27000円割れは、一部でも利確をするのが良いでしょう。

【大証金】

 大証金は、買い目線ではありますが、8050円以上は見送りとします。昨年中国人民銀行が60トン以上、金を購入していることから、相場が180度変化したと考えます。正直、現状で金が買われる要素はありませんが、しいて言うのならば、各国中銀がドルを手放し、金を購入しているからと考えます。仮に、米国債務危機レベルのネガティブ材料が出現した場合、一番最初に買われるのは金でしょう。そのため、突込みは新規買いを意識しておきたいと思います。

【大証白金】

 大証白金は、引き続き売り目線で見たいと思います。昨日は、パウエルFRB議長記者会見後にドル安に反応したことで、NYプラチナは買戻しが入ったと考えております。もしかすると、1000ドル以下で現物買いも入ったのかもしれません。やはり、1000ドル割れは意識されているようです。ただし、私自身、NYプラチナ1000ドルが安値だとは思えません。今回のFOMCでも市場は楽観しすぎているように思います。私は、昨年11月の高値4633円では、当面の天井を打ったとコメントしてきました。なぜならば、その日は金融商品全面高。つまり、総強気になったということです。

その反対に、総弱気にならない限り、簡単に底打ちするとは思えません。

 皆様には釈迦に説法かと思いますが、相場はその価格で需給の評価が変化します。価格が高ければ、供給が減少していると言え、需要も減少します。つまり、レーショニング現象ということになります。今のプラチナ相場は、価格を押し上げるだけ需要が増加しているとは思えません。

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