昨日23時に発表した米雇用動態調査求人件数が、市場予想を下回る結果を受け、ドル安・ユーロ高となり、NY貴金属市場に買いが入った模様。しかし、同指標受け、米国景気後退懸念からNY株式市場にはマイナスに働いた模様。
【大証金】
大証金は、先日から8400円台は新規買いを見送り、8300円台まで我慢とコメントしました。しかし、昨日のコメントでは、2日～3日は押し目は買い拾われやすいと指摘、売りの選択肢は短期的にないことを予想しました。しかしながら、本日ここまで急伸するとは思いませんでした。正直、想定外の上昇です。ただし、ここまで大証金が上昇しますと、更に2日～3日間の押し目は買い拾われやすいと予想します。昨日のNY金出来高は、それほど多くなかったこともあり、天井探しをするよりは、ロスカットを設定し、押し目を待って買い拾うのが良いでしょう。押し目ない場合は、次のタイミングまで様子見ていきます。
【大証白金】
大証金同様、大証白金が本日ここまで急伸するとは思いませんでした。4250円あたりは意識しておりましたが、一日で100円以上上昇するとは思いませんでした。恐らく、今回のプラチナ上昇の背景は、中国景気期待や昨日のEU圏PPI（卸売物価指数）が市場予想を下回ったことで、欧州勢のまとまった買いがプラチナ市場に入ったように思います。それに加え、米国経済指標が市場予想を下回ったこと、NY金が上昇したことにより、NYプラチナも買い拾われたように思います。
本日のように大証白金が、一日で100円以上上昇したことから、ここ最近のレンジを上抜け、逆張り指標以外のテクニカル指標は強気に傾き、少なくとも2日～3日間は押し目買い拾われやすいと考えます。しかし、ここからの上昇を飛びつき買いするのは少々危険と判断しており、〇〇〇〇円前後での買いを提案したいと思います。
個人的には、大証白金が上昇し続けるとは思っておりません。当面、今までのレンジが底上げしたと考えております。ただし、VIX指数が20ポイントを割り込んでいることから、今の市場が楽観的に動いていることを意識しておく必要があります。
【日経225】
日経225は、昨日の米経済指標悪化の影響からNYダウの上値が重く、そのことを受け反落しました。本日の反落をどう捉えるかですが、本来強い相場であるならば28000円前後で推移したはずです。ただし、昨日の日経平均PERが13.6倍まで上昇していたことや、市場が冷静な対応に動いたように思います。
個人的には、28000円台は強気していません。短期トレンドもあと一日後に下向き転換する可能性もあり、当面は3月限SQ値28377円を上値と判断し、下値は27000円～27500円を予想しております。もし何もなければ、この水準ではサポートされる可能性があります。
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