今週は、中銀ウィークになります。その前に、米CPIの発表が13日21時30分に予定しています。市場予想は、コア指数で前月比0.4%上昇(前回0.4%上昇)、前年同月比5.2%上昇(同5.5%上昇)とインフレ鈍化見通しとなっております。そのため、フェドウォッチによる利上げ据え置き確率は、7割を超えております。
FOMCは、CPIの数字に一喜一憂すると思いますが、大方の予想は据え置きとなっており、今月はドットチャートとパウエルFRB議長の記者会見に注目を集めることでしょう。
15日木曜日にはECB理事会が開かれます。市場予想は、0.25%利上げとなっております。ドイツのCPIは高止まりしており、0.25%利上げで止まるかがポイントになります。0.5%利上げに踏み切った場合は、ユーロ高・ドル安が予想できます。
最後に週末金曜日は、日銀金融政策決定会合が予定しております。イールドカーブコントロール(長短金利操作)を変更するかが焦点になることでしょう。
このように明日から材料目白押しとなるため、市場は動きにくいと考えます。
【大証金】
大証金は、前回と同じ考え方です。基本は、買い主体の狭いレンジをイメージしております。米国ETFが減少したことで、NY金の上値は重くなると予想。しかし、FOMCの内容次第では、今ドル安になっている分、ドル高が予想できます。(発表前と発表後の異なる相場)今は、6月利上げがないと予想されているため、ドル安になる可能性は高いものの、米CPIやFOMC次第では、ドル高・円安も考えられます。つまり、大証金は円安がサポート要因と考えます。
【大証白金】
大証白金は、引き続き売り目線で考えたいと思います。先週末に公表した米CFTC建玉明細を改めて確認しましたら、5月31日~6月6日のNYプラチナにおける大口投機家ポジションは、売り買いともに減少していました。そのため、再三迷っている相場と連呼したのは、そのようなポジション整理によるものだったと思います。
こちらのチャートは、NYプラチナ日足になります。一時に比べ大口投機家の買いポジションは、6000枚ほど減少しました。しかし、6月6日時点で、未だ35,201枚維持しております。この枚数は、4月18日時点とほぼ同じということです。何を言いたいかと申しますと、4月からの大口投機家の買いポジションは、プラスに作用していないということになります。仮に1000ドルを割り込むと、4月12日~18日に買った分、約5000枚ほどの手仕舞い売りが出てくると予想しています。しかも、売りポジションが今回減少したため、ショートカバー(買戻し)は考えにくく、NYプラチナは上値の重い展開を予想します。
【日経225】
日経225は、未だ堅調に推移しております。会員サイトで述べている通りです。今は、焦って仕掛ける相場ではありません。そのため、相場動向を確認する時間帯にしたいと思います。お困りの方は、直接ご連絡ください。
無料会員サイトは、金・白金の場合、9時前後更新いたします。日経225は、9時30分~10時を予定しています。会員サイトと一般サイトは、同じ見解であり、トレンドに関して会員サイトが明確になっております。お客様、会員様は日々の短期トレンドをご確認ください。
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