本日は、長文になりました。必要な項目のみ、ご覧ください。
【昨日と本日の金融政策】
昨日のECB理事会では、市場予想通り政策金利を0.25%引き上げ、4.25%に決定しました。その後のラガルドECB総裁が、9月に何を決定するか確定していないと発言したことで、次回会合での利上げトーンが弱回ったように思います。
本日の日銀金融政策決定会合では、市場予想通り現状維持を決定。昨日深夜にYCC(イールドカーブ・コントロール)の修正案を議論するとの報道が伝わり、結果YCC操作を柔軟化にすると発表。市場予想通りの内容でしたが、金融引き締めの一歩と受け止められているようにも思います。
【主役がドル⇒ユーロ⇒円に移行・まとめ】
日本時間27日明け方、FOMCで政策金利を0.25%引き上げ、5.25ー5.50%に決定。その後のパウエルFRB議長記者会見で、9月会合で利上げするとは限らない、データ次第で検討としたことでドル安。
27日夜、ECB理事会で政策金利を0.25%引き上げ、4.25%に決定。その後のラガルドECB総裁記者会見で、9月に何をするか決定していないと発言したことでユーロ安。
本日午後12時30分、日銀金融政策決定会合で市場予想通り現状維持。YCC修正は、どちらともに受け止められる。(金融引き締めの一歩、若しくは金融緩和継続)
【私の考え】
①私は、リスクを重点的に考えます。仮に、買い玉がある場合、その相場が上昇した時は誰でも利食いを決断することができるのに対し、反対に下落した場合は誰もがパニックになってしまいます。そうならないように、必ず下落リスク、上昇リスクを考慮しながら、相場を分析しています。
②日柄は、相場に一切関係ありません。いついつ天井を打つ、底を打つといった情報もあるかと思いますが、正直占いのようなものです。ポジションの反対に動いた場合の気休めにしかなりません。日柄を意識するのならば、若い相場なのか古い相場なのかを重要視するのが良いでしょう。それと、テクニカルでは一目均衡表の遅行線が、ロウソク足に突入するのか、程遠いのかを見るのも良いと考えます。
③大口投機家のポジションを把握するのが良いと考えます。相場を動かしているのは、材料ではありません。市場に参加している大口ポジションになります。そのポジションが買いに偏っているのか、売りに偏っているのかで、相場を見極めることができます。今回の日経225が良い例です。海外投機家が買い煽っているうちは、相場は上昇トレンドを形成します。しかし、その流れに亀裂が入ると、相場は上がりにくくなります。テクニカルも重要ですが、NY市場における大口投機家の順張り習性を利用しながら、トレードするのが良いでしょう。
【大証金】
大証金は、本日大幅安になりました。正直、会員サイトでは8850円前後で買い拾いとし、ストップロスは買値から30~50円に設定を提案しました。そのストップロスがヒットしてしまいました。私自身、8800円を割り込むのは困難と予想していましたが、円高・ドル高・ユーロ安が内外の金下落を誘発したようです。しかし、売りに考え方を変えるつもりはありません。ドル円は、137円以下から売られすぎになり、円高分で下押しにも限度があると予想します。しかも、NY金は1950ドル近辺で推移していることから、中央銀行の買いも入りやすいと考えます。そのため、もう一段安があるか、底堅く推移するかを確認し、買いで考えていきたいと思います。
このように大幅下落もあるため、ストップロスは不幸中の幸いになります。
【大証白金】
大証白金は、昨日もお伝えしたように、やはり4300円台は売られやすかったようです。私は、以前もお伝えしましたが、4200円~4350円レンジを予想していました。当然プラスマイナスの誤差はありますが、そのレンジを上回ることはできないと考えておりました。その理由は、繰り返しの話ですが、NY市場における大口投機家の大量買いポジションです。必ず大口投機家の買いポジションには、リミットがあります。無尽蔵に買いポジションが、増加するわけではありません。そのため、当然現物を紐づけしていない大口投機家は反対売買をしてきます。そのことを意識しない限り、高値買いの安値売りになってしまいます。
今後の相場ですが、私が予想していたレンジを50円引き下げて考えたいと思います。本日は、短期売られすぎではありますが、戻れば売られやすい環境と考えます。そのため、昨日は4200円台は売るべからずと述べましたが、4200円台半ばからは売りを意識するのが良いでしょう。
【日経225】
本日深夜、日銀がYCC修正を議論するとの報道により、大幅安となりました。なぜ、深夜に報道したのか懐疑的なところです。昨夜、お客様から32000円後半の価格を買った方が良いか質問を受けました。私自身は、昨日も述べたように、前回上昇時よりも上昇要因が半減していることもあり、強気はしていませんと答えました。私のイメージでは、以前にもお伝えしましたが32000円を分岐点とし、31000円~33000円レンジを予想しています。それに加え、7月限SQ値32484円を15時日経平均終値で下回るか否かも重要です。下回るようならば、さらなる相場の下押しも考えられます。
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