東京金は、引き続き売り目線で考えております。今回、ECB理事会で、資産買入れプログラムを2017年12月まで延長し、2017年4月から800億ユーロの買い入れ額を600億ユーロに縮小すると発表したにもかかわらず、ユーロ安・NY金安となり、東京金は円安分でほとんど動きは見られませんでした。買い入れプログラムの延長・買い入れ額縮小は別にテーパリングでもなく、更に金融緩和継続であるため、NY金が安くなる理由はありません。ユーロ安につられ安をしたのか、ドル高で上値を抑えられたのか分かりませんが、この材料で上がれないという事は、NY金の上げ余地はないという事になります。
ましてや、NYダウが高値更新・ドル高・米長期金利上昇していることから、NY金の出る幕はないという事になるのでしょう。ただし、NY市場で1250ドルを下回らない限り、下振れの可能性はありませんが、仮に1250ドル下回るようならば、1200ドルが見えてくることでしょう。金利を生まない金であるがゆえに、価格で人気を呼び込むしかないでしょう。
よって、ここは戻りがあったとしても売りで対応していきます。やはり、ポイントは14日のFOMCでしょう。