パウエルFRB議長の講演を受け、再び利上げが意識され、米長期利回り反発・ドル反発となりました。そのため、米国株が売られることになりました。しかしながら、NY金・NYプラチナに関しては、あまり材料視されなかったと判断しております。つまり、米長期利回り・ドルが反発したからと言って、今までの水準が切り上がったわけではなく、反応は限定的だったように思います。
【大証金】
大証金は、当然、このような反発は視野に入れておかなければいけません。中東戦争に関しては、ある程度織り込まれていると判断しておりますが、とは言え、金は金です。やはり、安価な金を買う動きも出てきます。しかしながら、以前からお伝えしているように、修正安はまだ続くと予想します。2回高値を付けるか、それとも9500円前後で一進一退の動きになるかで、下値の深さが決まると考えます。
簡単に言いますと、2回高値を付けるということは、さらに市場が強気したということになり、下値への反動が大きくなる可能性があります。一方、9500円を挟んでの揉み合い後、修正安を演じた場合は、一旦日柄修正をしている分、下値は浅い可能性があります。一つのイメージとして、ご参考にしてください。
【大証白金】
大証白金は、終始上値の重い展開になりました。これで3日間上値の重い展開でした。本日は、プラチナについて整理したいと思います。数日前から今回のプラチナ下落要因をインパラ・プラチナムの四半期生産高増加を背景にしたものと判断し、それに加えヘッジファンドの解約45日ルールの可能性も指摘しました。そのネタを材料に、NY市場で大口投機家が売りポジションを増加させたように思います。
①10月30日にPGM生産大手インパラ・プラチナムが、7-9月期の生産高を発表しました。結果、前年同期比21.2%増加と好調でした。(前年同期比7.9トン増加)それを受けて、NYプラチナ、NYパラジウムともに大幅下落したと思われます。実際10月31日からNYプラチナは80ドル以上下落、NYパラジウムは170ドル以上下落しました。その結果、昨年10月、NYパラジウムが高値を付けた時、1400ドル近くあったNYプラチナとの価格差が、本日日中には100ドルまで縮小してきました。
②昨日のドル高には反応していないと考えます。現在のドル指数は105.9であり、今年10月3日には107まで上昇していました。その時のNYプラチナ価格は875ドルまで下落。以前は、米国金融政策相場であったこともあり、ドルや米長期利回りに反応しやすかったと思います。しかし、ドル指数は、その水準を上回っていないにも関わらず、NYプラチナは960ドルを割り込みました。今は、ドル指数に反応していないことが理解できます。(補足:相場は全てイコールになることはなく、色々な要素が混合していることは理解の上)
③NYプラチナ価格、プラチナスポット価格、ロンドンプラチナ現物価格ともに、ほぼ同水準まで縮小しています。(プラチナスポット価格よりNYプラチナ価格が、1ドル割高となっております。)直近NYプラチナが950ドルまで上昇した時は、プラチナスポット価格よりも6~10ドル割高でした。(今まで15~20ドル割高もありました。)つまり、NYプラチナ市場における大口投機家の動向により、このような価格差が生じたと考えます。それが、ほぼ同水準まで縮小しております。
④NYプラチナ取組高を見ますと、11月1日から3000枚近く増加しております。大口投機家が、新規売りをしていたと判断しています。恐らく、相場下落道中の出来高増加を考慮すると、同筋の買い方の手仕舞い売りも出ていたように思います。しかも、冒頭で述べたように、ヘッジファンドの解約45日ルールを意識するのならば、本日のNY市場、若しくは来週月曜日のNY市場がポイントになると予想します。ちなみに、昨年は11月11日金曜日に高値を付けました。(NY時間)
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