昨日のブログで、NY市場における大口投機家動向が重要と指摘しました。それは、私がこの世界に携わって30年見てきた結果です。
昔の営業マンは、日本市場だけを見て一般投資家の反対に相場が動くと言いますが、それは大きな間違いです。今も昔も大口投機家のポジション通りに動いていることは明らかです。①相場下落局面では、一般投資家は買い難ピンをします。しかし、最後の最後に、投資資金が尽きて手じまい売りをしてしまいます。(アジア投資家は、逆張り思考)その後、相場が反転するため、そのような言い方をされます。しかし、その反面、②相場下落局面で、大口投機家は売りポジションを増やします。同筋が大量に売り叩くことで相場が大幅下落します。(欧米投資家は、順張り思考)大口投機家の売りポジションには限界があり、売りすぎた分、反対売買をしてきます。それが相場の反転につながるわけです。
つまり、この理屈を理解している方は、買いでも売りでもチャンスを狙うことができます。
「誰が何を言ったか」より、そのことを受けて大口投機家がどう動いたかの方が重要です。大口投機家が、何を材料に売買しているかを理解するのが、利益への近道と考えます。
ちなみに、日経225の場合は、海外投機筋と空売り比率が重要と考えます。
※大口投機家は、テクニカル・ファンダメンタルズ・需給などを理解した上で、通常投資家の先回りして動きます。そのため、私たちが知った時には、その材料は新鮮ではなくなります。つまり、材料だけを重視すると、全てが後手後手になります。よって、大口投機家が動き始めたことを察知するのが良いでしょう。早めに察知することで、相場への心構えができます。
【大証白金】
NYプラチナは、一番大口投機家のポジションに素直な相場です。ある人は、大口当業者のポジションが重要としていますが、同筋の場合は投げ踏み(手仕舞い)がほとんどありませんので、私はあまり参考にしていません。
以前コメントでは、大口投機家の買いポジションが40000枚を上回っているため、同筋の新規買いが出にくく、1000ドルを上回ることは困難と予想しておりました。今回の相場では、890~843ドルまで同筋が大量に売り叩いたため、900ドルを上抜けるとショートカバーが出やすいと指摘しました。結果15日に900ドルを上回り、908ドルまで反発しましたが、予想していたほど出来高ができておらず、まだショートカバーの可能性が残っていると考えます。
明日にならないとハッキリしたことは言えませんが、今回のNYプラチナ840ドル台への下落で、大口投機家の買いポジションが減少していれば、上昇時に新規買いが入りやすくなり、数週間後には上値相場の可能性が出てきます。明日、米CFTC建玉明細を確認したいと思います。
【大証金】
NY金の場合は、大口投機家のポジションと中央銀行の動向を注視する必要があります。当然、ETFも含みますが。ただし、プラチナよりも大きい市場なだけに、幅広く見ていく必要があります。一番簡単な分析方法は、NY金の取組みが減少しているのか、増加しているのかです。以前2000ドルを上回った時は60万枚を超えていました。今では、48万枚です。しかし、今年8月の43万枚に比べたら5万枚増加していることになります。つまり、9月以降、徐々に投資資金がNY金市場へ流入していることになります。投資資金が流入することで上昇しやすくなり、流出することで下落しやすくなります。そのように考えると、基本は売り勝負できません。しかしながら、相場が今以上に上昇するとしたら、その分日柄が必要になります。
金市場の場合、中東戦争のような有事の金買いは長続きしにくく、中央銀行やETFの買いは持続性があります。今のNY金相場は、中東情勢、ロシア・ウクライナ情勢が下値をサポートしていることに加え、米国金融政策への思惑で左右しているように思います。
以前私は、大証金11月1日に9743円の高値を付けてから、修正安があるとするならば9400円、しかし勢い余った場合は9200円も考えられるという1パターンをイメージ。若しくは、目先の2番天井を付ける2パターンをイメージしていました。結果的に、高値を付けてから9411円まで下落し、再び9600円まで浮上しています。つまり、勢い余って9200円までは下がらずに、2番天井を形成しに動き始めているように思います。
よって、会員サイトに掲載しましたが、〇〇〇〇円まで上昇する可能性があります。
【日経225】
日経225は、再度上昇してきました。以前からお伝えしているように、33000円を上抜けて3日目であるため、未だ33000円台での突込みは買われやすいと考えます。冒頭で述べましたように、11月6日から10日までで海外投機家は、現物と先物を合わせて9000億円規模買ったようです。昨日も述べたように、空売りの買戻しで上昇した相場ではなく、海外投機家の新規買いで上昇した相場ということになります。これだけ、日本市場へ資金を流入していることを考えますと、まだ買い拾ってくる可能性があります。
ちなみに、11月10日時点の海外投機家買いポジション(現物と先物合算)は、1兆1140億円規模です。過去を振り返ると、今年1月27日時点1兆3180億円規模、4月14日1兆5870億円規模、6月9日1兆4160億円規模が部分的なマックスです。チャートと照らし合わせ検証してみるのが良いでしょう。
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