昨日、国会で植田日銀総裁が、年末から来年は一段とチャレンジングな状況になると発言したことで、一気に円高が加速しました。しかし、仕事の状態についてであり、金融政策についての質問ではなかったものの、欧州時間から一気に円が買われることになりました。欧州勢が動いたように思います。やや先走りのように思え、今回の円高は行き過ぎと判断しています。
毎回、日銀金融政策前は、イールドカーブ・コントロールの修正がるとの思惑で、円高・株安になりやすく、今回はそれにプラス年末ということが重なったように思います。
前回もお伝えしましたが、当面円安の意識は捨てて、年末年始にもう一度円高になるかもしれませんので、そこだけは頭の片隅に入れておく必要があります。昨日もお伝えしましたが、私は2段下げのイメージです。それか2番底のイメージを持っております。
【大証金】
大証金は、円高の影響で9279円まで下落しました。完全に円高は警戒していましたが、ここまで加速するとは思いませんでした。ただし、一つ言えることは、NY金が2000ドル台を維持しているということです。2150ドルまで上昇したため、100ドル程度の修正は予想範囲内であり、2000ドルを割り込まない限り、大証金〇〇〇〇円までの反発は期待できると思います。
しかし、円安期待ができない中、NY金も年内の高値を出し切った感もあるため、高値追いは危険と判断しております。（円高修正分、大証金反発イメージ）大証金が10000円の大台を付けたことで、ボラティリティが高くなっているのも事実です。そのため、短期か、若しくは取引枚数を減少させたトレードする必要があると考えます。昨日、4200円台まで下がると思っていなかったため後講釈にはなりますが、再度〇〇〇〇円があれば全力買いが良いと考えます。恐らく無いと思いますが。。。いずれにしても、今の水準では弱気は避けたいところです。
【大証白金】
大証白金は、本日堅調に推移しました。円高の影響で4138円まで下落しましたが、やはりドル安が幾分NY市場の支えになっていたようです。ドル安よりも円高に大きく振れたことで、日本市場は売り有利な展開となる中、本日のように大証白金が4200円を維持し取引終了したことを考慮すると、4100円台は値ごろ感での買いが入りやすいのかもしれません。
今回のように円高に大きく振れた場合は多少異なりますが、ドル中心の相場になると、大口投機家のポジション通りに動きます。ここ2日～3日間、同筋は売りポジションを増やしていたように思います。しかし、以前よりもドル安となっていたため、思いのほかNY市場は売り叩けなかったようです。
繰り返しの話になりますが、今の大口投機家は米国金融政策を意識して動いているように思います。同筋の買いポジションは多少減少しておりますが、基本は売りを意識したポジション取りになっております。ある程度、売りポジションが膨らみNYプラチナ価格が下落すると同時に、実需の買いが入りやすくなっているようです。その売りポジションのショートカバーで常に反発しますが、同筋の新規買いが入らず失速というパターンが続いております。年内は、この繰り返しなのかもしれません。
恐らく、大証市場は4300円を抵抗にする可能性は強いものの、再び年内4400円まで上昇することも考えられます。ドル円が落ち着けばの話ですが。。。しかし、クリスマスまでにその水準まで上昇した場合、年末下落する可能性がありますので、そこは注意したいと思います。
【日経225】
日経225は、本日大幅安になりました。ちなみに、12月限SQ値は、32639.57円でした。今後、日経平均株価で、この価格が意識されることでしょう。しかも、本日大幅下落したことで、チャートが悪化しました。今の水準は、短期売られ過ぎの水準ではあり、空売り比率が47％台まで上昇していることから、反発も考えられますが、当面33000円を上回るのは困難と予想します。個人的には、来週いっぱいレンジ相場を予想しております。こちらも大証金同様、短期トレードで臨むのが良いでしょう。
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