FOMCの結果は、市場予想通りFF金利を5.25~5.50%に据え置くことを決定しました。4時30分のパウエルFRB議長の記者会見では、FOMCメンバーから利下げの提案はなく、3月利下げの可能性が高いとは考えていないと言及し、3月利下げを否定しました。労働市場が予想外に弱回れば、確実に早期の利下げが必要になるだろうとしています。
明日は、米雇用統計の発表があります。市場予想は、非農業部門雇用者数17.8万人増(前回21.6万人増)、平均時給:前月比0.3%(同0.4%)、前年同期比4.1%(同4.1%)、失業率3.8%(3.7%)になります。
FOMC結果を受け、市場はややタカ派に反応したように思います。しかし、前回の声明文では利上げ・据え置きから今回は中立・データ次第に変化したため、ややタカ派というよりは、思ったほどハト派でなかったという感覚でしょう。
そのように解釈すると、ドル・米長期利回りの上値は限定的と予想します。
【大証金】
大証金は、FOMC後に9611円まで下落し、本日日中取引では9650円を回復して終了しました。しかし、現時点でドル高が重荷となり、内外ともに上値を切り下げる状態となっております。ただし、先ほど述べたように、ドル高が限定的であるならば、NY金の下落も限定的のように思えます。そのため、〇〇〇〇円台の可能性がありつつ、第一弾の買い仕込み場面と判断しています。
【大証白金】
大証白金は、FOMC後に4370円台を維持していましたが、本日日中取引でドル高・株安を受け、上値の重い展開となりました。しかも、1月26日900ドル~30日940ドルまで反発したところでは、NYプラチナ取組高が7905枚減少したことから、大口投機家のショートカバーがさく裂したと判断しております。そのこともあって、いったん上昇の勢いを失っているように思えます。
昨日のコメントでは、4400円の可能性がまだあるとしていましたが、やや時間が必要になるかもしれません。しかしながら、1月30日にコメントした注意する時間帯2月中旬から3月に、現時点では差し掛かっていないことを踏まえると、大口投機家の手仕舞い売りは出にくいように思えます。
よって、来週以降反発するかに注目しつつ、買いスタンスで臨みたいと思います。
【日経225】
日経225は、激しい動きとなっております。昨日の日本市場を見ますと、強気にさせられた1日でした。しかし、昨日と一転、本日は上値の重い展開となっております。日経225の価格ポイントは35800円を維持できるか、36400円を上回れるかになります。35800円を下抜けた場合は、35000円~35500円の水準まで修正する可能性があります。一方、36400円を上回ることができれば、1月23日の高値をトライする可能性もあります。個人的に、35000円台は買いの意識をもって臨みたいと思います。
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