明け方公表したFOMC議事録は、多くのメンバーが政策金利はピークに達した可能性が高いと判断したうえで、早期利上げに慎重な見方を示しました。
エヌビディアの決算発表は、市場予想を上回る売り上げとなり、時間外取引で一時10%高となりました。
【日経225】
日経225は、米国大手半導体エヌビディアの決算発表が予想以上に良好な内容であったことから、日本市場でも半導体中心に上昇しました。しかも、日経平均株価は34年前の高値を更新する結果となりました。
昨日のコメントでは、1日~2日間価格が上昇しなかった場合は、売りを考えたいとしましたが、本日高値更新したことで、短期トレンドが下向きに変化するのは、もうしばらく先になりそうです。ただし、繰り返しの話になりますが、買いは考えておりません。
その理由としては、テクニカル面で日足・週足・月足が買われすぎの領域で推移していることや、私の予想ではありますが、今回の上昇は空売りの買戻しというより新規買いがメインと考えているからです。新規買いであるならば、当然利益確定売りを仕掛けてくるはずです。そうなると、売りが売りを呼ぶ形になると思います。
しかし、先ほども述べたように、高値更新した相場であり、短期トレンドは当分変化しないことから、もうしばらく静観したいと思います。
【大証白金】
本日の大証白金は、上値の重い展開となりました。昨日も述べたように、NYプラチナが921.7ドルまで上昇した20日の出来高は37084枚(推定35409枚)と大商いであったため、下押しすると大口投機家の手仕舞い売りにより反落も考えられました。その予想通り、昨日21日のNYプラチナ価格は886.8ドルまで下落し、出来高は推定29702枚と、ある程度できました。(ちなみに、大口投機家の判断基準はネットロング・ネットショートではありません。どの価格帯で買ったのか、売ったのか、それと売り枚数、買い増し数を分けで判断するのが良いでしょう。)
NY市場における大口投機家は、過去にないくらいの買いと売りポジションを保有していたため、その手仕舞いがここ2日間で出たように思います。
繰り返しの話になりますが、NYプラチナ900ドル割れ、大証白金4300円割れを弱気するつもりはありません。むしろ、買い場提供と考えております。しかしながら、本日のように相場が腰折れしますと、やや上昇に時間が必要かもしれません。そのため、上値が重いことは仕方がないと割り切って、下値を確認していきたいと思います。
【大証金】
大証金は、9800円を上回ってきました。押し目待ちに押し目なしといったところでしょう。ただし、若干過熱気味と考えております。しかし、弱気するつもりはありません。常に大証金は、買い目線で考えております。なぜならば、ドル堅調にもかかわらず、NY市場が2000ドル割れで買い拾われることは評価すべき点でしょう。
繰り返しの話になりますが、NY金が2000ドルであろうが、3000ドルであろうが、別に誰からも規制は出ません。中国・インドの金需要、自国通貨安に対する保険、無国籍通貨との認識などから、おそらく価格が更に上昇しても需要は増加することでしょう。
当然上昇すれば、下落することもありますが、下値を徐々に切り上げる動きは変わらないと思います。需要が増加している判断は、上値ではなく、下値です。
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