【本日の一言】
相場は過保護ではなく、常に平等で分析するべきと考えます。つまり、買いポジションを保持しているからと言って、上昇する理由を探すのではなく、下落する要素を踏まえた上で、どちらに動きやすいのかを見極めるのが重要と考えます。
ウォーレン・バフェット氏は、今の米株式を射幸心で上昇しているカジノ的と表現しております。このまま米株式市場が上昇することで、インフレ抑制が後退し、FRBの利下げ回数低下の懸念があります。つまり、NY株式市場が下落しない限り、FRBの利下げは遠のく可能性があるということです。
【大証金】
米株式市場が上昇し、ドル・米長期利回り堅調に推移しているにもかかわらず、NY金が2000ドルを維持しているのは、一つに大口投機家が買いついていない相場だからになります。同筋が買っていないのに下落しないのは、そこに実需の買いが入ってるからと思います。おそらく、中国の個人投資家、各国中央銀行などの買いが入っていると考えます。ドル・米長期利回りが堅調である限り、大口投機家は買いポジションを増やすことはないと思います。そのため、再三述べていますが、一気に上昇することをイメージしても仕方ありません。繰り返しの話ですが、徐々に下値を切り上げる上昇トレンドを、私はイメージしております。
ただし、3月に入り、仮にリスクオフ相場になれば、当然一時的であっても売り叩かれる可能性があり、そのことを踏まえながら直近安値をストップロスのターゲットにするのが良いでしょう。
【大証白金】
やはり、大証白金は上値の重い展開になっております。繰り返しの話ですが、NYプラチナ800ドル台、大証白金4200円台は弱気しません。ただし、お客様・会員様は、日々ご覧いただいている短期トレンドが、下向きとなっているため、上値の重い展開を想定しています。
ちなみに、昨日のNY市場出来高は、推定30420枚でした。今までの動きを見ますと、900ドル割れの要因は大口投機家の新規売りによるものであり、おそらく下落要因は利下げ回数の低下と考えます。インフレが抑制したと米政府が判断しない限り、つまり利下げしない限り、商品価格の上昇は望ましくないということになります。
よって、NYプラチナは下値切り上げ型と考えます。大証白金は、為替次第と考えます。
【日経225】
日経225は、本日も堅調に推移しております。あるメディアでは、上値の重い展開と報じておりましたが、34年ぶりの高値を更新し、尚且つその高値を割り込まないということは底堅いと判断すべきでしょう。昨日も指摘したように、仮に下落する場合は時間が必要と考え、短期的には39000円前半は買い拾われやすいと予想します。
ただし、ここ数か月間の株式相場は、リスクオフの動きになっておりません。つまり、下落への警戒心がないということです。数日間前から指摘していましたが、今までは大型株中心に買われていたのが、今では小型・中型株にも買いが入り始めたように思います。これが射幸心です。市場が、株式は下がらないのではと思い始めたように感じます。それが次第に重しになると考えます。
よって、短期は買い拾い、中期は様子見とします。