いよいよFOMCの結果が、明日午前3時に公表されます。当然、市場予想通りの内容だと思いますが、声明文やパウエルFRB議長記者会見で利下げトーンダウンするか注目したいと思います。
先日、ウィリアムNY連銀総裁(FOMCメンバー、中立)は、データが利上げを要求するならば、FRBは利上げするだろうと述べていました。
一方、29日に日本政府は、5兆円規模の円買い介入に踏み切ったと考えられています。しかし、ドル円は154円半ばまで下落したものの、再び158円近辺まで戻しております。
円買い介入の目的は、円高に誘導することではなく、円を安定化させることになります。つまり、円安が続く限り、再度介入することも考えられます。そうなりますと、円を大量に買う分、需給バランスが変化します。少し時間はかかるかもしれませんが、150円近辺でドル円は落ち着くと思います。
ただし、FRBは積極的な日本政府の介入を望んでいないように思います。インフレを抑制させるためには、ドル高が不可欠になります。ドル安・円高になることで、インフレ鎮静化を妨げることとなり、利上げに踏み切る可能性も出てきます。
よって、日本政府は、FOMC前で動きにくいのかもしれません。
【大証金】
大証金は、本日も上値の重い展開となりました。昨日、パレスチナ自治区ガザの停戦協議で、イスラム組織ハマスとイスラエルが合意に近づいているとコメントしました。しかし、30日イスラエルのネタニア首相は戦闘休止合意の有無にかかわらず、同地区最南部ラファへの地上侵攻を開始すると表明してきました。ただ、このニュースを今のところ評価していないように思います。既に、ある程度織り込まれているのかもしれません。
昨日も指摘したように、本日の終値は前日の安値を下回ったものの、大引けでは上回りました。引き続き、この繰り返しになります。相場のことは、相場に聞くしかありません。ほとんどの方が、相場のヒントを見逃してしまいます。値ごろ感や安心感は、相場に関しては無意味なものになります。
価格が上昇したことで、ボラティリティが更に高くなっていることから、相場の組み立て方を明確にしておくのが良いでしょう。
【大証白金】
本日の大証白金は、堅調に推移したように思います。正直、4700円台や4800円台は強気したくありませんが、未だ短期トレンドが上向きになっているため、目先は売って利益を得る相場ではないでしょう。しかし、いずれ〇〇〇〇円までの修正安があると予想しております。つまり、ここからの上昇の伸びしろは小さいと考えます。
今回の大証白金上昇は、円安に加え、南ア・ランド高の影響からNYプラチナにおける大口投機家のショートカバーが発動したためと考えます。つまり、大証白金にとって円安とNYプラチナ高が重なったことで、大幅上昇したと考えます。
ただし今後、南ア・ランドが上昇し続けるとも思えず、さらなる円安も困難と考えており、いずれドル高がNYプラチナの重しになると予想します。インフレが鎮静化しない限り、NYプラチナの1000ドル台維持は困難と考えます。
【日経225】
日経225は、やはりレンジ相場に突入しているように思います。相場は上昇トレンドや下降トレンドだけではありません。レンジ相場も多々あります。つまり、エネルギーを蓄積する時間帯と考えます。
昨日も指摘したように、今月10日~15日がピークの日本企業決算出揃うまでは、方向性に欠く動きを予想しております。よって、逆張りで対処するのが良いでしょう。
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