【FOMC】
FRBは、FFレート誘導目標5.25-5.50%で据え置き決定しました。
声明文では、ここ数ヶ月のインフレが欠如していると指摘、インフレが2%に向けて進展する一段の確信が持てるまで政策金利維持を想定し、利下げ開始が遅れる可能性を示唆しました。
パウエルFRB議長は記者会見で、堅調な労働市場それ自体は、インフレの問題を引き起こすことはなく、次の行動が利上げになる可能性は低いと述べ、利上げを否定しました。
つまり、市場が考えているよりハト派的な内容ということになります。
【本日の一言】
相場に答えはありません。投資家一人一人のトレードの仕方で、答えが変わります。私自身、色々な投資家がいる中で、相場の組み立て方を伝えているだけです。そのため、注意喚起は、常に行っているつもりです。
相場には安心感はありません。思惑と反対に動くケースは多々あります。しかし、常にそうなっても良い心構えを持っているだけで、相場への向き合い方が変わると考えます。
【ドル円】
今朝方、ドル円は153円まで下落しました。特に新規の相場材料は伝わっていないものの、午前5時過ぎにまとまった規模の売りが観測されると、徐々に下値を切り下げる結果となりました。そのため、市場では日本政府による為替介入の思惑が浮上しました。
仮に、今回も日本政府による円買い介入ならば、無視することはできません。今は、ポジション調整で、ドル円が切り返す(153円から156円へ反発)動きを見せますが、徐々に円安に向かうことなく、150円前後で落ち着く可能性があります。いずれ、円買い介入の効果が出てくることでしょう。
繰り返しの話にはなりますが、日本政府は円高に誘導しているわけではありません。円安の勢いを抑え、安定化させるための策を打っているだけです。ただし、多額の資金で円を買っているわけですから、需給バランスは変わります。
日米の金利差が拡大しているから円安の見方が強くなっていると思いますが、今に始まったことではありません。150円が正常なのか、それとも160円が正常なのかは誰にも説明がつきません。少なくとも、今回の円安は海外投機筋の偏りによるものと考えます。
【大証金】
大証金は、やはり上値の重い展開になっております。常に指摘している前日の安値を本日終値ベースで下回りました。これは、下振れを警戒しておくべきでしょう。以前の流れと異なる動きをしています。
私自身、全ての金融商品に対し、上昇トレンドは出ないと考えております。今まで、大証金が上昇し続けたため、市場はその意識が強くなりすぎているのも事実です。そのため、あまり欲張らず、建玉は長く維持しないようにするのが良いでしょう。
【大証白金】
大証白金は、4800円台まで上昇してきました。短期トレンドは、依然上向きとなっておりますが、正直昨日も述べたように、上値の伸びしろは小さいと考えております。
大証金でもお伝えしましたが、大証白金も上昇トレンドになるといった見方ではなく、短期トレンドが上向きであるならば、逆張りの買い主体といったところでしょう。
なぜ、伸びしろが小さいかと言いますと、一つに円安になりにくくなっているということです。もう一つは、NY市場の上値が限定的と考えているからです。
市場は、一回目の高値を意識したがります。つまり、今回は4月15日高値4957円です。しかも、その過程の相場も印象に残っています。ただし、1回目のイメージは捨てた方が良いでしょう。繰り返しの話ですが、2回高値を形成する場合、1回目の高値は売り方の買戻しによるものです。2回目の高値は、買い方が形成します。要するに、相場が下落しないために、しびれを切らした買い主義者が、たまらず買ってしまうケースです。
相場には、必ず上昇するだけの理由があります。直近高値を付けた時は、金が上昇したことによる出遅れ銘柄への資金シフトと、円安・南アランド高が重なったため、4957円の高値を付けました。そう何度も都合の良い相場は来ないと考えます。
よって、腰を入れる相場ではなく、往ったり来たりの相場をトレードするのが良いでしょう。いずれ、〇〇〇〇円まで修正安を演じると、私は予想しております。そのため、無理しない程度の資金で運用するのが良いでしょう。
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