財務省が、4月29日と5月2日に8兆円規模の円買い介入を実施したとの観測が広がっております。IMFとの取り決めによると、各回の為替介入期間は3営業日以内、6か月間で3回まで介入することができるようです。そのように考えると、あと1~2回円買い介入する可能性があります。
2022年に同省は、9.2兆円規模の円買い介入を実施し、3か月後にはピークから16%ドル安・円高に動きました。今回も無視することはできません。評論家の方は、日米金利差が縮小しない限り、ドル安・円高には進まないとコメントしていますが、相場には理屈は通用しません。日本政府が動いたということは、そんな簡単なことではないと思います。私は、そのように受け止めています。
今後ドル円は、ピーク時から15%修正安を演じると予想します。
【大証金】
大証金は、大型連休中に大きな動きを演じました。正直、何が理由か定かではありません。ただし、前回コメントしたように、相場はヒントを出していました。相場のことは、人に聞くのではなく、相場に聞くのが一番です。
私は、常に前日の安値を終値で下回った場合、下振れの可能性があるとし、注意喚起してきました。結果、5月2日に前日の安値を下回って終え、翌日は11180円まで下落することになりました。このヒントを無視しなかった方は、買っていたとしても素早い対応ができたと思います。
ここで気を付けるべきな点は、一時的であっても4月24日安値11405円を下回ったことです。この価格を下回ったことで、4月19日高値11983円、4月30日高値11951円の2番天井を当面打ったと考えて良いでしょう。
私自身は、金に関して売りの話はしませんが、仮に新規売りする場合は、今までと逆の考え方です。つまり、前日の高値を終値で上抜けるかがポイントになります。上抜けない限りは、下値を試す可能性があります。
【大証白金】
大証白金は、本日堅調な動きを見せました。しかし、これも大証金が安値から切り返したことに加え、一時よりも円安で推移したことが買いを誘ったように思います。
しかし、大証金でもコメントしたように、当面の2番天井を形成し、円安に動きにくいと予想しているため、目先大証白金が反発したとしても強気する相場ではないと考えております。
もうしばらくはレンジ相場の中で、買い主体の動きが予想できますが、時間が経つにつれて、徐々に上値が重くなり、〇〇〇〇円まで修正安を演じると予想します。つまり、そうなっても買い拾えるだけの体力は残しておきましょう。
【日経225】
日経225は、本日堅調に推移しました。本日は、米国株式市場が反発したことを受け、日本株式市場も反発しましたが、高値を買い上げる相場ではないと考えます。
ただし、本日反発したことで、売り叩かれにくくなっているのも事実であり、レンジ相場を若干引き上げてトレードするのが良いでしょう。今ならば、逆張りの買い主体といったところでしょう。
お分かりにくい点もあるかと思いますので、その時はお気軽にお問い合わせください。TEL 080-4653-1005(高橋)
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