【今週ビックイベント目白押し】
まず初めに、先週末の米雇用統計で、非農業部門雇用者数は27.2万人増加と市場予想を大幅に上回りました。先週末、市場予想を上回った場合はドル・米長期利回り反発する可能性があると指摘、その通りの展開となりました。
振り返りますと、5日ADP雇用者数が15.2万人と市場予想を下回ったことで、9月会合0.25%利下げ確率が57.7%まで上昇、ドル円は155.71円まで下落しました。しかし、今回の結果を受け、9月0.25%利下げ確率が45%に低下したことで、ドル円は157円台まで浮上しました。
ちなみに、ドル円は前日高値を上回って引けたため、目先はドル安・円高に動きにくいと予想します。
しかし、12日は米CPI、13日FOMC(声明文、ドットチャート、パウエル議長記者会見)、14日は日銀金融政策決定会合(国債買い入れ減額、円安阻止)の発表があるため、ドル円の変動には注意していきたいと思います。
【ポイント】
FOMCで、年何回の利下げを予想しているのか?市場は、2回利下げを意識しているように思います。
日銀金融政策決定会合で、国債買い入れ額を減額するか否か!?財務省と同様、円安阻止に動くのならば、月6兆円規模の買い入れ額を減額することでしょう。仮に、減額しないようならば、円安に反応しやすくなります。そこは、円買い介入警戒も。
【大証金】
先週末は、ECBが政策金利0.25%引き下げ、NY金が下落したことで、インフレ抑制観測(利下げ)=金下落の構図と予想しましたが、先週末の米雇用統計後NY金の動きを見る限り、別の力が作用しているようにも思えます。一つに、NY金オプション取引における大量コール買いが重しになったのかもしれません。どれだけ反応するかは正直分かりませんが、来週21日NY金6月限オプションSQ日(特別清算指数)になるため、来週あたりがいったん安値を付ける可能性があります。
会員サイトでは、買い玉を一旦損決済し、〇〇〇〇〇円台で再度買い直しとしていますが、常に前日安値を意識したうえで、試し買い程度の枚数で臨むのが良いでしょう。繰り返しになりますが、勝負する相場ではないということです。
【大証白金】
大証白金は、引き続き売り目線で臨みたいと思います。先週末のNY市場は、NY金暴落もあって40ドル以上下落しました。そのため、ようやくNYプラチナ出来高が、40000枚を上回ったように思います。ただし、1日で終わるとも思えません。既にNY市場では1000ドルを大幅に下回っており、高値を買いついた大口投機家(ファンド)の手仕舞い売りが更に炸裂しても不思議ではありません。
相場は、流れです。高くなると買うのが欧米ファンド、安くなると売るのも欧米ファンドです。ファンドは、現物の受け渡しには絡まないため、必ず反対売買をします。コロナショックやリーマンショック時は、ファンドが大量に買っており、相場下落とともに手仕舞い売りし、尚且つ別のファンドが新規売りをしていたように思います。つまり、買い越し枚数が多ければ下落幅も大きいということになります。価格は、ゴールで帳尻が合えば良いのです。その間は、ファンドの動向がカギということになります。(買い越し枚数は、ショック安の時と異なります。)
このこととリンクしないのが、今のNY金です。金は、色々な要素があり、これといったものはありません。金とプラチナのマーケットの違いでしょう。
【日経225】
日経225は、依然として買い玉を維持しております。しかし、6月限SQ日が今週末であるため、水曜日あたりを目安に決済を考えております。ちなみに、前日安値38550円を下回って取引終了した場合は、無条件で決済とします。
未だレンジ相場をイメージし、買い主体で考えております。
※私がお伝えしている指標は、なるべくご自身でも確認してください。相場のヒントが隠れています。
お分かりにくい点もあるかと思いますので、その時はお気軽にお問い合わせください。TEL 080-4653-1005(高橋)
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