フランスの政治情勢不安により、先週末フランス株とユーロが下落し、世界的にリスクオフの動きになりました。
先週末の日銀金融政策決定会合は、植田日銀総裁の記者会見で、次回会合相応の国債買い入れ減額と、利上げの可能性を示唆したことで、ドル円は158円を維持することができませんでした。正直、同総裁は上手く市場と対話したように思います。おそらく、財務省の円買い介入はなかったものと考えます。
【大証金】
大証金は、11800円台を回復しましたが、結果高値から約90円下落。短期トレンドが上向きに変化したことで、〇〇〇〇〇円台は買い拾いと考えます。(会員サイトで掲載)ただし、明日の終値が11727円を下回った場合は、すぐに撤退とします。正直、前々からお伝えしているように、上昇し続ける相場とは予想していません。あくまでも、レンジ幅を意識しながら、突っ込み買い拾いと考えます。今週末は、米国オプション取引のSQがあります。
【大証白金】
大証白金は、上値の重い展開となりました。先週末公表の米CFTC建玉明細を見ますと、大口投機家買いポジションは47463枚(前週比8926枚減)、売りポジション31765枚(前週比2058枚減)と買い越し枚数15698枚に縮小していました。今回NYプラチナが下落したことで、10809枚減少したことになります。このことは、ほぼ予想通りです。
ここからです。正直この同筋ポジションを見る限り、大崩れするようには思えません。ただし、以前からお伝えしていますが、今週から来週末まで同筋のロールオーバーが本格的に実施します。そのため、買いが多く存在している以上、売り圧力がかかりやすいと考えるのも当然です。しかも、先ほどお伝えしたように10809枚買いが減少したからと言って、すぐにその分買われることは考えにくいと思われます。
よって、未だ売り目線でトレードするのが良いでしょう。
ちなみに、今更ではありますが、2008年1月にNYプラチナが2300ドルまで上昇した経緯があります。しかし、その時の南アランドは、1ドル=7ランド台でした。今では、1ドル=18ランド台まで弱含んでおります。つまり、南アフリカ経済が上向きにならない限り、今回のような相場の繰り返しと考えます。
【日経225】
日経225は、やはり上値の重い展開となりました。フランス政治情勢不安や6月SQを下回ったことなどで38000円を一時割り込みました。
6月SQと前日の安値を下回ったことで、上値の重い展開が予想できます。しかし、本日の空売り比率が45.9%(前日40.7%)に上昇していることから、明日は反発する可能性があります。(日本時間で)
つまり、上値は重いものの、安値を売り叩く相場ではないと予想します。
お分かりにくい点もあるかと思いますので、その時はお気軽にお問い合わせください。TEL 080-4653-1005(高橋)
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