何を言ってもチャートが全て・・・。18:33

 なぜ、本日ここまでリスクオンの動きになったか正直分かりません。

 一つ言えることは、本日午前10時過ぎからNY銅価格が買われ始め、全体的に堅調な動きを見せるようになりました。景気先行指標の銅価格が反発すると、やはり他商品に影響を与えます。しかし、NY銅価格は11時過ぎから上値を切り下げる動きを見せましたが、それでも他商品は堅調に推移しました。

【大証白金】

 大証白金は、本日も底堅い動きを見せています。数日間は底堅く推移すると考えた理由は、①短期トレンドが上向きを継続していること、②南アランドが堅調に推移していることからです。

 今でも南アフリカの新政権に期待・楽観しているようです。ご覧いただけるならば、南ア株価指数のヨハネスブルク40を確認してください。2日間で5.5%上昇しました。ほぼ南アランドと同じ動きになっております。やりすぎの相場になっております。

今回の選挙を受けて18日にS&Pグローバル・レーティングスは、与党アフリカ民族会議(ANC)と民主同盟(DA)の間に思想上の大きな相違があり、政権が不安定化する可能性があると指摘していました。

正直、政権に期待しても経済が好転するとは限りません。今は、南アフリカ新政権への期待でプラチナが買われやすくなっているように思います。

 大証白金5050円辺りまでの反発は想定内です。下落幅の3分の1戻しになります。南アランドは、前回NYプラチナ1100ドルを付けた水準まで上昇していますが、NY銅価格は高値から14%近く下落したままです。

(NYプラチナ市場にて大口投機家のロールオーバー)

 以前に6月第3週以降は、NYプラチナ下落する確率が高いと述べました。それは、当然大口投機家のロールオーバーが引き起こした下落と判断しているからです。ただし、ここ最近のロールオーバーに関して、異なる動きをしていたケースがあります。そのことをご紹介したいと思います。

 昨年12月第3週以降に、NYプラチナ1月限から4月限へ大口投機家がロールオーバーしました。ロールオーバーする前の大口投機家ポジションは、買いが40385枚売りは23387枚でした。それが2週間後に、買い49960枚売り20921枚に変化した経緯があります。つまり、買いポジションが9575枚増加し、売りポジションが2466枚減少、すなわち12041枚買いの力が加わったことになります。(NYプラチナのチャートをご覧頂き検証してみてください。)

 これからそうなるということではなく、既にそうなっているのかもしれません。今週に入り、全てのポジションがロールオーばし始めているように見受けられます。価格が上向いているため、売りポジションを減少し、買いポジションを増えている可能性があります。その結果、今のようにじりじり高くなっているのかもしれません。

ただし、そのようなバランスになれば、当然下振れしやすくもなります。むしろ、大口投機家が買いへ比重を置く一方、大口当業者は売りに比重を置きます。そのため、もう少し堅調な動きをするかもしれませんが、売り目線で臨みたいと思います。

 ちなみに、売り目線というのは、買いは考えないということです。いつもお伝えしているように、売るか売らないかです。

よって、売りサインが点灯した際は、ブログにてお伝えいたします。

【大証金】

 大証金は、本日も堅調に推移しました。正直、11900円台からは買いたくない水準です。しかし、買いの意識を持って臨みたいと思います。会員サイトで提示した価格まで下落しないかもしれません。よって、〇〇〇〇〇円台で買い場探しをしたいと思います。ただし、明日終値で11820円を下回った場合は撤退とします。このようにコメントした場合、どこで買い狙うかイメージしやすいかと思います。

 相場の流れを無視することはできないため、もうしばらくストップロスを明確にしながら、買い方針とします。

【日経225】

 日経225は、本日安値から切り返して取引終了しました。やはり、予想していたレンジ相場で動いているようです。本日上昇した理由は明確でありませんが、今月は3月の配当分が入る月でもあり、買い方に余裕があるのも事実です。つまり、一斉にすべての投資家が弱気するといった状況になりにくいと考えます。

 しかしながら、海外投機筋は日本株をあまり買っていないようにも思います。少し様子を見ているのでしょうか。そのように考えると、すぐに39000円を回復するとは思えません。

よって、もう少し反発したところは売りを意識したいと考えます。本日の空売り比率は、あまり変化していませんでした。

分かりやすくコメントしているつもりではありますが、もしご不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。TEL 080-4653-1005(高橋)

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