ドル円は、経済指標で一喜一憂。米独立記念日明けのNY市場注目。16:09

先日のADP雇用統計や、本日発表の米雇用統計市場予想を受け、ドル安・米長期利回り低下により、円高に動いたように思います。先日もお伝えしたように、財務省が為替介入する目安は、2週間で4%円安に動いたときと言われております。

①米雇用統計結果次第で、再びドル高、円安も。

 本日発表の米雇用統計市場予想は、失業率4.0%(前回4.0%)、非農業部門雇用者数19万人増加(同27.2万人増加)。平均時給は、前月比0.3%(同0.4%)、前年同月比3.9%(同4.1%)です。この予想を見ると、インフレが鎮静化し、利下げしやすい環境と言えますが、仮に予想を上回った場合は、再び利下げ観測後退からドル高・円安に動くことも考えられます。予想を上回る方が、相場は大きく反応することでしょう。

②円高で、貴金属の下落は限定的。

 整理しますと、円高は日本市場の上値を抑える要因と考えます。ただし相場下落は、NY市場による動きがほとんどです。円高に動いているからと言って、弱気するのは時期尚早。NY市場の動向が一番重要と考えます。

③海外投資家の買い越し金額。

 昨日発表した海外投資家の現物株及び株価指数先物の合計は、6月28日時点で約6000億円買い越しになっておりました。(6月21日時点で約6000億円売り越し)つまり、6月24日~28日までに約1兆2000億円買いに動いたことになります。日経平均を38500円から39600円まで上昇させた要因と考えます。おそらく、その後も買い越し金額が増加していることでしょう。

【大証金】

 大証金は、買い目線継続です。会員サイトでは、〇〇〇〇〇円前半で新規買いを提案しましたが、買えた方、買えなかった方もいらっしゃったと思います。リスクをどれだけ取ることができるかは、個人の裁量になります。

 当然、昨日もコメントしたように、7月3日高値12181円と4日安値12196円が下値ポイントではありますが、本日新規買いした方は終値ベースで12214円を下回った場合のみ撤退とします。

【大証白金】

 大証白金は、売り目線継続です。しかし、まだ新規売りは控えましょう。冒頭で述べたように、円高で日本市場が下落し続けるとは思えません。しかも、NYパラジウムが堅調に推移している限り、NYプラチナは売り叩きにくいと考えます。かと言って、このまま上昇し続ける相場とは思えないため、引き続き売るタイミングを探していきたいと思います。

【日経225】

 日経225は、買い目線継続です。しかし、41000円台はややハードルが高いようです。一株当たりの純利益が増加しない限り、日経平均PER17倍半ば近辺は買いにくいようです。しかし、天井を打った相場とは思えないため、昨日コメントしたように、ここからの上昇は様子見とする一方、上昇せずに突込みを演じた場合は、買い方針とします。

 4月から6月までのレンジを上抜けて、簡単に下落する相場とは思えません。ただし、8日と10日の1兆円規模のETF売りには注意していきたいと思います。

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