一部でFRBが7月に利下げするのではとの憶測もありますが、フェドウォッチによる7月利下げ確率は4.7%と、むしろ低下しております。そのため、本日23時のパウエルFRB議長の議会証言に対する反応は、限定的と考えます。
【日経225】
本日の日経225は、大幅上昇となりました。一般サイト、会員サイト共に買い目線で伝えておりましたので、買えた買えないは別として、新規売りはしていないと思います。本日の会員サイトは少し狙いすぎたため、数十円単位で新規買いが成立しませんでした。
本日の日経225は、少し行き過ぎのように思います。まだ、買い目線に変わりはありませんが、本日の日経平均PER(株価収益率)が17.50倍であることや、空売り比率が36%台(前日40.9%)まで低下したこと、高値での大陽線を演じたことなどから推測しても、明日は一旦下押しする可能性があると予想します。しかも、明日はETF売りが8000億~9000億円出ると言われているため、本日の上昇を一旦冷やす可能性があります。
ただし、以前にも指摘したように4月から6月までレンジ相場で動いた中、今回上抜けし日柄が浅いことから、相場が冷やされた場面では、買い拾ってみるのも良いと考えます。
【大証白金】
大証白金は、一時5172円まで下落したものの、最終的には5233円まで戻して取引終了しました。常に、NYパラジウムが1000ドルを割り込むことができれば、NYプラチナも売り叩かれやすくなると予想していましたが、意外にNYパラジウムが堅調に推移したこともあり、内外ともにプラチナは底堅く推移しています。
色々と述べますと、又長文になるため、本日はCFTC建玉明細についてコメントしたいと思います。
その前に、NYプラチナETF残高は、未だ減少しております。
先ほども述べたように、NYパラジウムのCFTC建玉明細を見ますと、大口投機家ネットショートが10685枚(直近ピーク13914枚)まで縮小しました。これは、売りポジションの減少がほとんどです。ここ一年を見ますと、大口投機家はネットショートを継続しており、10000枚のネットショートが一つの分岐点になっています。
それに対し、NYプラチナCFTC建玉明細は、大口投機家買いポジション1836枚増加、売りポジション1517枚減少していました。その後、取組高が増加していたこともあり、ここ数日間買いポジションが増加したと判断しています。その一方で、大口当業者(現物業者)は売りポジションを増加させていました。
昨日もコメントしたように、売り目線に変わりありませんが、もうしばらく日柄が必要と判断しております。本日の会員サイトでも、朝方は弱気する相場ではないとコメントしております。
いずれにしても売るタイミングを考えていこうと思います。
【大証金】
大証金は、まとまった下落となりました。数日前から指摘したように、NY金市場で大口投機家が買いポジションを増加させていたように思います。そのため、6月も中国人民銀行の金買いがなかったことから、一部手仕舞い売りが出たように思えます。
しかし、先週末にも指摘したように、7月3日高値12181円と4日安値12196円が昨日下値支持線になったことを踏まえると、下げ止まるところで下げ止まった感じがします。
本日の会員サイトでは、〇〇〇〇〇円以下は買い方針と提案しましたが、わずか数円足らずに新規買いが成立しませんでした。依然として、大証金は買い目線ではありますが、常に前日の安値を意識しておくのが良いでしょう。