初めに訂正したいと思います。
以前からNYプラチナETFが減少しているとコメントしましたが、情報公開がJPモルガンの保管倉庫のみであり、おそらくスタンダードバンクへ移管していたようです。(スタンダードバンクは、8日までリスト外でした)実際のところ、6月17日時点でNYプラチナETF残高は32.37トン、7月9日は31.5トンです。
【大証白金】
大証白金は、本日大幅安になりました。売り目線は継続していますが、数日間日柄を見たいところです。内外のプラチナは、一部売り転換しました。大証白金の前日安値5172円を下回って取引終了したことで、下押しの可能性が出てきたと判断しています。そのため試し売りができる方のみ、前日高値5223円を意識しながら、新規売りしてみるのも良いでしょう。明日5223円以上で取引終了した場合は、売りポジション解消とします。あくまでも試し売りです。
先ほど、NYプラチナETFの訂正を行いましたが、これで何かが変わったというわけではありません。正直、今まで相場が下落しなかったことが不思議でした。
いつもはNYプラチナにおける大口投機家のポジションを伝えていましたが、本日は大口当業者のポジションに触れたいと思います。ちなみに、大口当業者は現物を扱う業者です。大口投機家のように必ず反対売買するとは限りません。
まずは、こちらをご覧ください。
こちらのチャートは、昨年8月から1年間のNYプラチナ日足です。見やすくするように二つに分けました。
上段をご覧ください。
赤枠は、大口当業者が45000枚以上に売りポジションを増加した価格帯です。一方、青枠は、30000枚以下に売りポジションを減少させた価格帯です。今まで見ますと、同筋が売りポジションを45000枚以上に増やすと相場があ重くなります。30000枚以下に減少させると相場は底堅くなります。
次に下段をご覧ください。3月以降の相場では、同筋が5月に売りポジションを45000枚以上にしました。その後、売りポジションを減少させたものの、現在も45000枚以上まで膨らんでいます。
私が言いたいのは、その後の相場です。同筋が売りポジションを30000枚以下に減少した後、相場が上昇したか否かです。売りポジションを45000枚に増加した後、相場が下落したか否かです。そのように考えると、今は強気できません。
NYプラチナ1000ドルが当たり前になっておりますが、なぜ大口当業者がこれだけ売りポジションを増やしているかを理解することができれば、慌てて買う必要はないという判断になります。
個人的には、内外ともに底打ちしていないと判断しているため、引き続き売り目線を維持していきます。
【大証金】
やはり、大証金は堅調に推移しております。大証金は、引き続き買い目線で考えたいと思います。私が金の売りを一切考えていない理由の一つとして、買い要素が多々あることです。しかも、値ごろ感が通用しない相場だからです。以前にもその理由をコメントしていますので、今回は割愛します。
NY市場において大口投機家が買いポジションを増加させているように思います。まだ投資資金の流入が考えられるため、買えないとしても新規売りは控えましょう。
何度も繰り返しになりますが、前日の安値を意識しておきましょう。
【日経225】
日経225は、ものすごい相場になりました。昨日のコメントでは、ETFの売りが8000億~9000億円規模出るとのことでしたので、もう少し売り叩かれると予想しておりましたが、それを吸収するように反発力を強めております。
私自身、今までは買い目線で臨んできましたが、ここからは買うつもりになりません。やや過熱相場に入ってきているように思います。今週末にマイナーSQを控えていることも、現時点での反発要因なのかもしれません。
今週は様子見とします。