円高は上値を抑える要因、NY市場動向が重要。17:49

 昨日、財務省が11日、12日で3~4兆円規模の為替介入を実施したとコメントしましたが、一部では11日に3~4兆円規模、12日に2.1兆円規模の円買い・ドル売り観測が報じられておりました。

 昨日、数日間で160円を上回るかポイントと挙げ、財務省が徹底的に為替介入を行う姿勢をお伝えしました。

 現時点で、ドル円は156円台まで円高に動いております。やはり7月、円高に動いてきました。ここで円が、158.50円を維持できないようならば、私の見ているテクニカルは円買いシグナルが点灯します。

【大証金】

 大証金は、凄まじい動きをしました。正直、ボラティリティが大きいのは仕方ありません。今回のNY金は、先日から指摘した通り、大口投機家が買いの意識をもってトレードしているからと考えます。材料は、何でも良いのだと思います。今の金は、強材料を探そうと思えば、いくらでもあります。材料云々というよりは、トレンドに沿った動きを演じております。

 なぜ、大口投機家が買いの意識を持って臨んでいると判断したかは、NY金市場の取組を見ると一目瞭然です。先週10日以降、同市場取組高が15日までで約50000枚増加しております。おそらく、昨日NY市場でも同筋は、買いポジションを増やしたと予想しております。そうしますと、買い越し枚数は30万枚を上回っている可能性があります。ちなみに、2020年2月には、同筋の買い越し枚数は約35万枚でした。

 相場が下落するといった話ではありませんが、今まで大口投機家が買い煽っていないにもかかわらず、NY金が堅調に推移したことが、正直脅威に感じておりました。今後は、同筋の手仕舞い売りも出やすくなり、下振れの可能性も出てきます。

 繰り返しになりますが、現物の買いは中長期保有するものであり、ほとんど反対売買はしてきません。ただし、大口投機家は現物を扱わないこともあり、相場の動きによって反対売買をしてきます。とは言え、現状で考えた場合、大証金12300円台は買い拾われやすいように思います。上下の振幅は大きくなると思いますが、高値買いの安値売りだけは避けていきたいと思います。

 常に前日の安値を意識して、トレードをしていきましょう。

【大証白金】

 大証白金は、方向性に欠く動きを演じております。本日の会員サイトでは、新規売りが成立しました。

本日のNYプラチナは、NY金反発に引っ張られたように思います。以前は、NYパラジウムが反発したことで、NYプラチナを押し上げられたと表現しましたが、2つの意味合いは異なります。

 依然として、売り目線に変わりありませんが、今週いっぱいレンジ相場で動く可能性があります。

【日経225】

 日経225は、夜間取引に入り、41000円を割り込んできました。昨日はポイントとして、直近安値41020円と7月SQ値41531円を挙げました。おそらく、41000円前半で買っていた方は、41500円以上で利食いしたと思われます。

 さて、夜間取引に入り、41000円を割り込んできたことから、もう少し下振れがあると予想します。(現値40500円台)ただし、早い段階で、〇〇〇〇〇円前後まで反落した場合、そのリバンドをイメージしております。

 全ての金融商品に言えることですが、高値更新した商品はボラティリティが大きくなるのは仕方ありません。そのことを理解してトレードしていきましょう。

 

 お分かりにくい点もあるかと思いますので、その時はお気軽にお問い合わせください。TEL 080-4653-1005(高橋)

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