商品の特性を重視。18:23

 昨日発表の米CPIコア指数は、市場予想と同じ数字でした。そのため、インフレ抑制を再認識し、9月0.25%利下げ確率が、65%まで上昇しました。昨日もお伝えしたように、市場はインフレ鈍化は想定内であり、米景気減速ならば0.5%利下げ、そうでなければ0.25%利下げを予想しているようです。つまり、景気指標が重要ということです。その重要な景気指標が、本日4つあります。何に対して反応するか重視したいと思います。

 繰り返しになりますが、米景気減速ならば0.5%利下げを予想し、ドル安・円高に動き、それがマーケットへ不安感を与えます。利下げ幅が大きいほど、マーケットは懸念します。

 

 本日は、昨日コメントした8月5日日本市場(8:45~15:15、ドル円を除き)の大陰線に対し、現在価格がどの水準かを確認したいと思います。

 こちらのチャートは、左がドル円、右が日経225ミニの日足になります。この日足チャートは、夜間取引は含まれておりません。

 8月下落相場は、為替から波及したと考えます。繰り返しになりますが、日銀が政策金利を0.25%引き上げ、更に利上げを示唆する発言をしたことで円高に動き、一方FRBは9月利下げを確実視させ、更に米雇用統計悪化で0.5%利下げが浮上し、ドル安に動いた結果と考えます。その影響から一気に日経平均株価指数も大幅安となりました。いずれのチャートも8月5日高値を上回っております。つまり、この大陰線を否定したことになります。

続いて

 こちらのチャートは、左が大証金、右は大証白金日足になります。こちらも夜間取引は含まれておりません。

 大証金は、8月5日の大陰線を否定しました。しかし、大証白金は依然として8月5日の大陰線を上抜けることができません。これが、米国景気を意識した動きと考えます。未だ景気先行指標のNY銅価格が低迷しております。その影響を受けているのが、NYプラチナです。ただし、5日の大陰線を上回ると、〇〇〇〇円まで反発すると予想します。その反発したところは売りで考えたいと思います。(9月0.25%利下げ確率が80%以上になれば、NYプラチナも反発しやすくなると予想します。)

 先日もお伝えしましたが、商品の特性を重視して相場を組み立てるのが良いでしょう。相場は常に変化します。色々な顔を見せます。なぜ、相場が上がらないのか、若しくは下がらないのかを認識しておく必要があります。上がらないのは、上がらない理由があります。私たちは、レバレッジの大きい商品を取引しています。現物取引の感覚ではトレードできません。

※明日は、会員サイト、一般サイト共にお休みさせていただきます。

当サイトは、商品先物取引に関して、私共の個人的な相場観を書いております。数字や予測値も個人的な見解です。本ブログの内容は、私共が信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成しておりますが、その正確性・安全性を保護するものではありません。売買は必ず、ご自身の判断で行ってください。

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