昨日発表の米CPIコア指数は、市場予想と同じ数字でした。そのため、インフレ抑制を再認識し、9月0.25%利下げ確率が、65%まで上昇しました。昨日もお伝えしたように、市場はインフレ鈍化は想定内であり、米景気減速ならば0.5%利下げ、そうでなければ0.25%利下げを予想しているようです。つまり、景気指標が重要ということです。その重要な景気指標が、本日4つあります。何に対して反応するか重視したいと思います。
繰り返しになりますが、米景気減速ならば0.5%利下げを予想し、ドル安・円高に動き、それがマーケットへ不安感を与えます。利下げ幅が大きいほど、マーケットは懸念します。
本日は、昨日コメントした8月5日日本市場(8:45~15:15、ドル円を除き)の大陰線に対し、現在価格がどの水準かを確認したいと思います。
こちらのチャートは、左がドル円、右が日経225ミニの日足になります。この日足チャートは、夜間取引は含まれておりません。
8月下落相場は、為替から波及したと考えます。繰り返しになりますが、日銀が政策金利を0.25%引き上げ、更に利上げを示唆する発言をしたことで円高に動き、一方FRBは9月利下げを確実視させ、更に米雇用統計悪化で0.5%利下げが浮上し、ドル安に動いた結果と考えます。その影響から一気に日経平均株価指数も大幅安となりました。いずれのチャートも8月5日高値を上回っております。つまり、この大陰線を否定したことになります。
続いて
こちらのチャートは、左が大証金、右は大証白金日足になります。こちらも夜間取引は含まれておりません。
大証金は、8月5日の大陰線を否定しました。しかし、大証白金は依然として8月5日の大陰線を上抜けることができません。これが、米国景気を意識した動きと考えます。未だ景気先行指標のNY銅価格が低迷しております。その影響を受けているのが、NYプラチナです。ただし、5日の大陰線を上回ると、〇〇〇〇円まで反発すると予想します。その反発したところは売りで考えたいと思います。(9月0.25%利下げ確率が80%以上になれば、NYプラチナも反発しやすくなると予想します。)
先日もお伝えしましたが、商品の特性を重視して相場を組み立てるのが良いでしょう。相場は常に変化します。色々な顔を見せます。なぜ、相場が上がらないのか、若しくは下がらないのかを認識しておく必要があります。上がらないのは、上がらない理由があります。私たちは、レバレッジの大きい商品を取引しています。現物取引の感覚ではトレードできません。
※明日は、会員サイト、一般サイト共にお休みさせていただきます。