再び買いで考える場合は、前日の安値を意識。18:19

 前回のコメントでは、市場はインフレ抑制を織り込んでおり、景気動向が重要としました。先週木曜日は、その景気指標が4つもあり、結果的に米小売売上高、NY連銀製造業景気指数が好調だったこともあり、ポジティブに反応したようです。しかも、経済指標後は、9月FOMCにて0.25%利下げ確率が、64%から76.5%に上昇しました。

 前回も指摘しましたが、0.25%利下げはポジティブに反応しやすく、0.5%利下げはネガティブに反応しやすくなることを理解する必要があります。

 

本日はドル円が、再び145円台まで下落したことを受け、金融商品全般上値の重い展開になりました。

ただし、忘れてはいけないのが、今回の下落がなぜ起きたかです。日銀植田総裁の追加利上げがあり得るとの思わせぶりな発言と、米国景気減速懸念によるものです。つまり、市場は更に日銀は0.25%利上げし、FOMCでは0.5%利下げするという思惑から円が買い進まれました。

 日銀の追加利上げは内田日銀副総裁が否定し、米景気減速懸念後退により0.25%利下げが濃厚になったこともあり、8月初旬のようなパニック連鎖は起こりにくくなっているのも事実です。ただし、繰り返しになりますが、国内商品が大幅下落したのは円高によるものであり、以前のような円安傾向は望めないことから高値を追いかける相場ではないと考えます。

【大証金】

 大証金は、高値から200円以上下げて取引終了しました。もちろん円高の影響はあったと思いますが、短期間で1000円以上上昇したこともあり、利益確定売りが出たと思われます。全ては、ドル円が軸です。先ほどもお伝えしましたが、8月初旬の大証金下落は円高要因が大きく、NY金はほとんど下落しておりません。つまり、NY市場はほとんど無傷です。ドル円をどのように考えるかで、大証金相場のトレードが変わってきます。

個人的には、会員サイトで述べたように、今は〇〇〇〇〇円台から買いの意識を持って臨むのが良いと考えます。ただし、ロスカットは前日安値を下回って終えた場合とします。

【大証白金】

 前回のコメント後に、米国景気指標が好調だったことを受け、なかなか突破できなかった8月5日の大陰線を上抜けました。しかし、予想していた通り4600円が厚い壁となりました。なぜ、4600円が上値抵抗になったかと言いますと、今回4129円まで下落する前の安値は、7月25日4608円、8月2日4627円だったからです。基本中の基本ですが、その安値を下回った場合、今度は上値抵抗になる傾向があります。(チャート分析上)

 通常考えた場合、今回日銀が政策金利を引き上げ、FRBは次回会合で利下げを行おうとしている中、ドル円が150円を上回ることは困難と思いました。予想通りの動きでした。相場は、理にかなった動きをしているわけです。

 繰り返しになりますが、プラチナは一番分かりやすい商品です。なぜならば、相場変動の要素が金と異なり狭いからです。そのため、NY市場において大口投機家が既に46000枚以上買いポジションを保有している現状で、相場が上昇し続けることは困難と考えます。よって、もうしばらくは〇〇〇〇円前後で売りの意識を持って臨みたいと思います。

ちなみに安値を弱気したくはありません。なぜならば、南ア・ランドや南ア株価指数が堅調に推移しているからです。そのため、ややNYプラチナの安値を切り上げて考えております。

【日経225】

 日経225は、予想通り38000円で売り叩かれました。しかし、以前からお伝えしていますが、2番底を打つとかは考えない方が良いでしょう。繰り返しになりますが、証拠金が増額していることは、リスクを回避する意図であり、ろうばい売りは出にくいなると考えます。

ボラティリティが高いため難しいところはありますが、ある程度のレンジ相場を決め打ちしての逆張りが有効と考えます。ここからは〇〇方針で考えます。常に前日の安値を意識してください。安値を下回って終えた場合は、即座に撤退です。

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