〈ロウソク足の重要性〉
ほとんどの投資家が大きく失敗するケースは、大相場での反対ポジションです。例えば、相場の方向性が上向きになっているにもかかわらず売りで辛抱した場合、高値圏で感情的となり、損決済(買戻し)、若しくは両建てをせざるを得なくなります。ただし、常に前日高値・安値、当日終値の3点をしっかり確認すれば、相場で辛抱することはなくなります。
テクニカル指標は数多く存在するため、どうしても自身のポジションに都合の良いテクニカルを探してしまいます。しかし、ロウソク足は一つです。その一つ一つのロウソク足が重要な意味を表現します。ちなみに、私はテクニカル指標の数字を変えております。
〈大陽線・大陰線の意味と存在〉
大陽線は、市場が強気になっている証。大陰線は、市場が弱気になってる証です。陽線の集合体によって上昇トレンドを継続し、その後高値圏で大陽線が出現した場合は、市場の大半が強気し、過熱します。例えば、売り方は徐々に上昇しているとき辛抱します。しかし、一気に上昇すると我慢しきれずに買戻し(ショートカバー)をせざるを得なくなります。しかも、安値で試し買いしている方が、徐々に評価益が出ることで楽観し、高値で気が大きくなり、買い枚数を増やすケースが重なります。
いずれも高値圏・安値圏で出現する大陽線・大陰線に巻き込まれないようにしましょう。
〈上値が重い・底堅い見極め〉
その商品の上値が重いのか、底堅いのかの判断材料は、他商品価格との比較です。例えば、A・B・C・Dの商品の中で、A・B・Cが上昇しているのも関わらず、Dだけが下がっていれば、Dの上値が重いと考えます。上昇できない理由がDにはあるということです。
〈大口投機家・大口当業者の重要性〉
NY市場における大口投機家は、テクニカルやファンダメンタルズを重視したポジション取りを行います。ただし、現物を扱わないため、いずれ反対売買にて決済します。一方、大口当業者は現物の受け渡しに属する業者です。そのため、ほとんどのケースが大口投機家と異なるポジションを持ちます。仮に、大口投機家が買った場合、相場の行き過ぎを演じるケースが多々あります。その行き過ぎで大口当業者は売りのポジションを増やします。(現物と先物との価格差に乖離が生じるため)売りのポジションを増やすということは、現物を渡す(売却)可能性があるということです。
毎週末、米CFTC建玉明細の公表があります。そこで私が注目するのは、大口投機家の買いポジションと売りポジションのバランス、それと大口当業者の売りポジションの増減です。そこは、必ずチェックしています。
〈欧米勢と本邦勢の感覚が異なる〉
基本欧米勢は、順張りでのトレード。一方、本邦勢(国内投資家)は、逆張りでのトレードが主です。高価なものを買い、安価なものを売るのは欧米勢。高価なものを売り、安価なものを買うのは本邦勢です。価格が高価・安価は、マーケットが判断します。
本日は、ポイントのみコメントします。
【大証金】
大証金は、前日高値を上回ることができなかったため、新規買いは見送りとなりました。本日夜間取引から9月相場に入り、前日高値が11843円に引き上がったため、少し様子見したいと思います。基本は、買うタイミングを探しています。
9月2日米国市場は、レイバーデーのため休場。よって、9月3日の米国市場に注目したいと思います。
【大証白金】
大証白金は、終値ベースで前日高値を上回りました。そのため、目先反発する可能性があり、弱気は控えたいと思います。
ただし、短期は反発したとしても、上昇し続ける相場ではないと解釈しています。よって、前日の高値・安値を意識しながら相場を組み立てていきたいと思います。
もうしばらく、逆張り相場なのかもしれません。
【日経225】
日経225は、前日高値を上回りました。買い継続になります。そのため、37000円前半の買い玉は、そのまま維持とします。
ロウソク足の重要性は、このようなケースです。レンジ相場では、細かな損失が出ることもありますが、大きな相場になれば値ごろ感で決済しなくなります。ただし、天底を捕まえることはできません。天底を確認した上でのトレードになります。