様々な要因が重なり相場を冷やす展開。18:24

本日、円高、大幅株安となりました。今回は様々な要因が重なったように思います。

 一つは、昨日の経済財政諮問会議にて、植田日銀総裁の発言です。以前と同じ金融政策方針を述べたにもかかわらず、147円台の円安・39000円台へ日経225が上昇したこともあり、本日価格修正したと思われます。

 もう一つは、昨日の米ISM製造業景況指数です。市場予想を下回り、5か月連続50ポイント割れとなったことが相場への失望感になったと考えます。

 最後に昨日から台湾をはじめとする半導体株の下落です。昨日台湾の大手半導体株が急落し、日本の半導体株も上値が重くなり、米国時間ではエヌビディアが9.5%下落したことで、ナスダックが大幅下落し、他金融市場にも波及したように思えます。

これらの要因が重なり、本日の日本市場急落につながったと考えます。しかし、8月のような一方向の急落はないように思います。植田日銀総裁の金融政策変更は既に知っていることであり、内田副総裁は市場が不安定な状況では利上げをすることはないと言及しています。147円台まで円安が進んだこともあり、その修正が行われたと考えます。

 米景気指標の悪化は懸念されますが、パウエルFRB議長は労働環境を重視すると述べています。つまり、今週末の米雇用統計が重要ということになります。ここで、失業率が4.4%を上回るようならば、大幅利下げの可能性が強くなり、もう一段ドル安円高も意識されます。6日の米雇用統計は重要視したいと思います。

【大証金】

 大証金は、大幅安となりました。前日高値を上回れずに終えたため、警戒はしていましたが、一気に昨日11609円まで下落するとは思えませんでした。予想外の動きとなりました。本日前日安値を下回って終えたため、買いの考えは見送りたいと思います。

ただし、短期では依然売られすぎの状態であり、全く弱気するつもりはありません。日柄を見ながら仕掛けていきたいと思います。

【大証白金】

 大証白金は、上値の重い展開になりました。昨日は上値の重い展開が予想できる一方で、底堅くなる要因があるとお伝えしましたが、本日大幅安となりました。

 3日間前日安値を下回って終えたため、未だ上値の重い展開を予想します。ただし、NYプラチナが900ドル前半まで下落していることから、正直安値を売り叩く気はありません。反発は、今一度売りと考えますが。

 昨日も指摘しましたが、現物価格とNYプラチナ価格との価格差が、1ドルを割り込んできました。つまり、今のNYプラチナ価格は、ほぼ現物価格と同水準ということになります。それだけNYプラチナにおける大口投機家が弱気している証と考えます。為替は常に気になりますが、米雇用統計までは145円前後で推移すると予想しているため、大証白金4200円以下を弱気する必要はないでしょう。

 よって、NYプラチナの反発を待って、売りを考えたいと思います。

【日経225】

 日経225は、本日大幅安となりました。そのため、37000円台前半の買い玉は大引けで損決済となりました。正直、一気に下落するとは思いませんでした。想定外の動きとなりました。

 本日の下落により12日間の買い玉が引かされたことで、戻りは売られやすいと考えます。ただし、37000円前半は、短期売られすぎであるため、弱気するつもりはありません。しかも、植田日銀総裁の発言は既に市場が認識していることであり、8月初旬のように売り叩かれる相場にはならないと考えます。

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