昨日の米CPIコア指数の結果は、概ね市場予想通りでした。発表後は、幾分米長期利回り、ドル円が反発しました。しかし、昨日日本時間10時から行われたトランプ前大統領とハリス副大統領のテレビ討論会で、ハリス氏優勢となったことを受け、トランプ銘柄が急落、米国株3指数も軒並み急落となりました。
ただし、米ハイテク株、半導体株が反発したことで、米国株3指数が切り返す結果となりました。(今の相場は、大統領選を焦点にしていません)
ちなみに、9月利下げ確率は、0.25%が85%(前日65%)に上昇、0.5%は15%(同35%)に低下しました。昨日お伝えした年末までの利下げ幅は、現時点で1%が濃厚になっております。(昨日のコメントをご覧ください)私は、常にFOMCが重要と強調しています。昨日もコメントしていますが、市場は昨日まで年末の米政策金利を4.00‐4.25%(1.25%利下げ)を予想していました。それでドル円は141円を割り込んだわけです。それが、本日は4.25‐4.50%に修正したことで、ドル円は142円台回復しています。
仮にFRBが年末までの政策金利見通しを4.50‐4.75%であるならば、145円程度までドル円は修正すると考えます。可能性は低いかもしれませんが、4.75‐5.00%見通とした場合は、145円を上回るドル高・円安が予想できます。ただし、140円台での動きになることでしょう。
時として、市場は極端な見方をします。FRBが市場に合わせることもありますが、先週末の米雇用統計もそれほど悪い内容ではありませんでした。今の段階で、1‐1.25%利下げは必要ないと考えます。その答えが、FOMCです。それまでは、思惑で動きますので、注意しておきましょう。
昨日もお伝えしたように、相場の軸はソフトランディング(軟着陸)か、ハードランディング(硬着陸)かです。
【大証金】
大証金は、堅調な動きをしました。昨日は、米CPI指数の発表後に、ドル高・米長期利回り上昇、続いてNY株式市場急落により、大証金は11426円まで下落しましたが、米ハイテク株中心に上昇したことで、結果的に11600円を上回って終えました。
会員サイトで述べているように、予想レンジ内の動きになりました。ボラティリティが高く、8月初旬の下落を意識してしまうため、なかなか買い拾いにくいのかもしれませんが、リスクを覚悟してチャンスを得る必要があります。
ただし、本日の終値は、前日高値を上回ることができず、まだ高値を買う相場ではありません。依然として、レンジ相場を意識しながらトレードするのが良いと考えます。
【大証白金】
大証白金は、大幅反発しました。やはり、NYプラチナが反応してきたように思います。しかし、4400円前後では、少々足踏みするように思えます。
昨日お伝えしたように、NYプラチナが数日以内、近い将来反発すると予想し、昨日NYプラチナは反発しましたが、まだ続くと予想します。気になるのは、FOMCまでのドル円だけです。NY銅価格も堅調に推移していますので。
冒頭で述べましたが、FOMCまでは思惑でドル円が動きます。そのため、大証白金の下振れも考えられます。(大幅下落ではなく、押すというイメージ)そういったところは弱気せずに、短期買いも良いと考えます。しかしながら、NYプラチナが〇〇〇〇ドルを上回ったところでは、徐々に大証白金の売りを考えたいと思います。検討材料は、NYプラチナにおける大口投機家のポジションと、ドル円の水準です。
繰り返しになりますが、以前に比べドル円の水準は切り下げております。大証白金のコストダウンです。ここ数か月の大証白金価格は参考になりません。
【日経225】
日経225は、大幅反発しました。昨日は、前日の高値を上回って終えることができなかったため、戻り売りのリズムは変わらないとしました。しかし、深夜0時以降相場の動きが変わりました。米国株式市場が切り返したと同時に、日経225も買われる展開となりました。
しかも本日は、前日高値を上回って終えました。若干買いを意識しながら、明日のメジャーSQ値を確認して、予想レンジ幅を考えたいと思います。