ビックイベント通過し、当面ドル円の下値目安が理解できた。18:09

 やはり今回のFOMCでは、色々な思惑が交錯しました。

 FOMCの結果

 FFレート誘導目標を0.5%引き下げ、4.75ー5.00%に決定しました。

2024年末の政策金利中央値を4.375%、2025年末中央値を3.375%に、それぞれ6月に比べ下方修正してきました。

どこからお伝えすれば良いか迷いますが、FRBは年内0.5%利下げを見通しております。今回と合わせると、1%利下げということになります。市場は、年内1.25%利下げを予想していたので、ほぼ予想の範囲内だったと思います。

政策金利公表後、ドル円は140.44円まで下落しました。

 

 しかし、パウエルFRB議長の記者会見で、『抑制策の緩和が遅すぎると、労働市場や雇用が過度に弱る可能性がある』とした上で、『利下げを急ぐ必要はない』と述べたことで、市場のハト派的な見方を中和し、ドル円が143円台まで回復しました。

 9月FOMCで、ある程度の道筋が見えてきました。今回のドットチャートで、年内残り0.5%利下げ、来年1%利下げを確認した上で、ドル円が140円を維持したことを踏まえると、米金融政策の変更、日銀の利上げがない限り、ドル円の下限目安は140円と考えます。おそらく、明日の日銀政策決定会合は、現状維持が予想できるため、10月いっぱいは140円~145円で推移するように思えます。

 

基本軸は今回のFRB見通しです。市場は思惑で行動するため、今後も景気・労働・インフレ指標を注視する必要はありますが。

 個人的には、いずれ135円までの円高を予想しています。ただし、そこまで円高が進むには、米景気悪化と日銀の利上げ観測のように思います。よって、先ほども述べたように、当面ドル円は140円~145円レンジを予想します。

【大証金】

 大証金は、本日大幅高になりました。11700円台で少し時間をかけると予想してましたが、現在11900円台まで上昇しております。

 基本は、買い方針継続です。金は、以前からお伝えしているように、上昇基調の中で存在しております。世界的に『金』の場合は、資産として扱われており、値ごろ感は通用しません。ただし、ボラティリティが高まっているため、慎重に対応する必要があります。

 繰り返しになりますが、買いポジションを維持、又は新規買いをする際、必ず前日安値を目安に考えるのが良いでしょう。

 例えば、本日夜間取引以降ならば、前日安値は11701円です。現在価格が11900円ならば、余程のことが起こらない限り、11701円を下回ることはありません。当然エントリーは買いです。そのように考えた上で、テクニカルを用いて指値を出すのが良いでしょう。

【大証白金】

 大証白金は、夜間取引で4500円を上回ってきました。未だ買い方針変わりありません。短期で買いを考えていましたが、もうしばらく買いの意識を持って臨むのが良いでしょう。1日、2日後の相場を注目したいと思います。

 私が、7月・8月の大証白金を弱気したのは、円高を懸念していたからです。以前のコメントをご覧いただくとお分かりになりますが、ドル円160円前後の時に、140円~145円までの円高を予想していました。(5月時点で7月からの円高を予想していました。)まだ円高の流れは変わっていませんが、今回FOMCで当面ドル円の下値が確認できたと思います。しかも、先日のWPICプラチナ需給レポートで、かなり強気な内容を公表したことから、NYプラチナの下値目安もある程度理解できました。

 そのように考えますと、先日指摘した4400円台を弱気する相場ではないという結論になります。相場の下値を理解することで、変に弱気する必要がなくなります。相場を理解することで、高値買い、安値売りを防ぐことができます。

 よって、現時点では買い方針継続とします。〇〇〇〇円以上からは売りも意識しておきたいと思います。

ちなみに、先日述べたように、内外ともプラチナは底打ちしたと判断しております。これらのことが、プラチナ相場の軸になります。詳しく知りたい方は、お問い合わせ下さい。

【日経225】

 日経225は、本日大幅高となりました。先日から述べているように、日経平均株価が9月限SQ値を上回ったことで、あまり下値は意識しなくて良いと判断しております。

ただし、現在の37000円前後を買うかは悩ましいところです。私のイメージとしては、徐々に安値は切り上げると考えます。常に終値ベースで、前日安値を下回るまでは、押し目買い方針継続とします。

 

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