大証白金は、全てにおいて割安。18:03

 本日の日銀金融政策決定会合は、市場予想通り政策金利を0.25%で据え置きました。これに関しては、ほぼ材料視されなかったようです。

ただし、その後、植田日銀記者会見まで円高が進み、同氏の日銀会合説明が終了すると、一気に円安に動き始めました。記者会見の内容は、経済・物価見通しが実現していけば、政策金利の度合いを調整していくことになると述べ、賃金や物価のデータ次第ではあるが、ゆっくり(利上げ)していくというわけではないと説明していました。

 私の予想では、年内の利上げは見送り、来年の春闘辺りで利上げを行うように思います。同氏も注視すると言っていた中で、やはりFRBの利下げによる米国経済があります。そう考えると、年内の利上げには無理があるように思えます。

 いずれにせよ、日米の金融政策は既に方向転換しているため、当面ドル円は140円~145円を予想します。米国労働環境が上向きになると、150円まで視野に入れるのが良いでしょう。

【大証金】

 大証金は、夜間取引でも大幅上昇しています。ドル安・円高が一服したのに加え、FRBが更なる利下げを示したことで、NY金が2600ドルを踏み台にしています。

 私は、常に金は資産として考えるのが良いとし、数年間弱気(売り)の話はしてきませんでした。常に買い目線か、若しくは買う気にならないなどの伝え方をしてきました。

 全ての相場に言えることですが、基本はNY市場で判断するのが良いでしょう。なぜならば、円安=コストアップ、円高=コストダウンですが、大証金が上昇・下落するのを判断するのは、NY市場です。日本市場ではありません。マーケットが大きいことを認識する必要があります。

 基本は、買い目線継続です。常に、前日の安値を意識しながら、テクニカルを用いて買いをエントリーするのが良いでしょう。

【大証白金】

 大証白金は、上値の重い展開になっております。ポイントをいくつか述べたいと思います。

 一つは、本日の日経新聞電子版で、『金に比べ割安』、『インド・中国などの需要があるよようだ』と掲載していました。WPICプラチナレポートも高く評価していました。

 もう一つは、プラチナ現物価格に対して大証白金は10円~20円割安であるということです。ちなみにNYプラチナは、現物価格に対し1ドル(5円)割高です。つまり、世界で一番、日本市場が割安ということになります。

 商品価格を見る上で、現物価格を無視することはできません。先物価格は、投機的な動きにより、上昇・下落を演じます。(マーケット混乱の原因)ただし、現物価格との乖離を見ることで、過熱している相場か否かが判断できます。先物相場で判断すると間違えを起こします。

 最後に、米国市場で10月限から1月限にロールオーバー(乗り換え)が行われていると思われます。日本市場でも、ようやく6月限から8月へまとまった乗り換えがスタートしました。この意図は、正直分かりません。本来ならば、先月末から乗り換えするのですが・・・。

 ※当一般サイトは、夜間取引以降に更新します。朝は会員サイト、夕方は一般サイトを更新するわけですが、その間も当然相場は動いています。そのために、私は常に前日高値・安値をチャックし、終値で上回ったのか、若しくは下回ったのかを確認するように伝えてきました。それは、今後も永遠にトレードする限り続きます。

そのことを踏まえて言うのならば、本日の終値で前日高値を上回り、尚且つ、先週の高値をも上回りました。つまり、来週も上昇する可能性があるということです。

 『強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、陶酔の中で消えていく』という格言があります。今のプラチナ相場は、懐疑の中で育っているように思えます。

【日経225】

 日経225は、大幅上昇しました。昨日のコメントでは、37000円前後を買うか否か悩ましいところであると伝えましたが、本日夜間取引で38000円台を付けてきました。

 基本は、買いの意識で臨みたいと思います。なぜならば、9月限メジャーSQ値を昨日上抜けたことや、海外投機家が現物と先物合わせて1兆1000億規模売り越していることから、下げたとしても〇〇〇〇〇円までと予想するからです。おそらく、今週は同筋のショートカバーも出たことでしょう。

 格言で曲がり屋に向かえとありますが、どんな投資家でも曲がったら反対売買を迫られます。そのため、今でも活躍している著名投資家は、相場の判断が速いようです。

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