本日は、整理して伝えたいと思います。
昨日23日に、自民党総裁選へ出馬する高市早苗氏が、インターネット番組で『金利を今、上げるのはあほやと思う』と、日銀金融政策運営をけん制し、為替に関しても27日自民党総裁選が意識されるようになりました。一方、植田日銀総裁は、本日24日大阪で開かれた懇親会にて、金融市場の動向や海外経済の状況を『丁寧に確認する必要がある。そうした時間的な余裕はある』と発言したことで、市場はハト派的と受け止め、円安に動いたようです。
高市氏の発言は、あまり影響力はないと考えます。なぜならば、政府と日銀は独立した組織でなければいけないからです。金融政策運営に対し、政府が口出しすることは如何なものでしょう。
本日、中国人民銀行が、幅広い金融緩和措置と不動産市場支援策を発表しました。藩功勝総裁は、近いうちに銀行の預金準備率を0.50%引き下げすると表明しました。その影響から上海総合指数は、4%上昇して引けました。
そして、17日から2日間続いた無線呼出器(ポケットベル)と無線機爆発事件を契機に、イスラエルとレバノンの武装組織ヒズボラの間で交戦が激化しています。ただし、そのことを望んでいない米国政府は、戦争拡大を防ぐために同盟国やパートナーと具体的な案を協議する方針だと表明しました。
【大証金】
大証金は、3連休で大幅上昇しました。中東情勢が緊迫化しており、NY市場で投機的なマネーが流入しているように思います。
基本は、未だ買い目線です。ただし、ボラティリティが高いため、突込みがないと買いにくいのですが、おそらく当面〇〇〇〇〇円は下回らないと予想します。
よって、私の考えでは、一手・二手高くなるようならば見送り、むしろ一手・二手下げたところは買い狙いとします。懸念しているのは、投機的なマネーが流入していることです。
【大証白金】
大証白金は、予想していた価格よりも下落しました。冒頭でも述べたように、イスラエルが武装組織ヒズボラを攻撃するのに使用した爆発物は、工業製品に仕掛けており、プラチナ工業用需要見通しの不透明感が高まっています。おそらく、このニュースをトリガーとして、投機筋がアルゴリズムでNY市場を売り叩いているように思います。
仮に、工業品需要が落ち込むとしても、そこまで警戒することはないと考えます。WPICの需給見通しを参考にすると、過去5年間の工業品需要平均は71.8トン(1年間)です。2024年は、74トンの需要を見込んでおり、仮に需要が減少したとしても数トンと考えます。同社は、今年32トンの供給不足を予想しているため、プラチナ価格を押し下げるような材料にはならないと考えます。
ただし、私が予想した価格で下げ止まらなかったため、若干時間が必要になるかもしれませんが、引き続き4400円台は弱気せずに、買い方針とします。
【日経225】
日経225は、本日38000円台でやや上値の重い展開となりました。四半期末の配当権利落ちを意識した中で、先週末の空売り比率が40%を割り込んだことから、上昇が続かなかったように思います。
ただし、私は37000円台を弱気していません。むしろ、〇〇〇〇〇円割れは買い拾いと考えます。よって、前日安値37690円を意識したうえで、買い方針と考えます。