先週末のブログでは、全てにおいて高値・吹き値は見送りとしました。なぜならば、短期・中期で買われすぎになるからです。前もってコメントしているため、ほとんどの方は飛びつき買いはしていないと思います。
結果的に、大証金12773円高値、大証白金4793円高値、日経225は39800円高値から失速しました。
先週末の米雇用統計は、ご存じのように、非農業部門雇用者数が市場予想を大幅に上回ったことで、急ピッチな利下げ観測が後退し、ドル円は149円台まで上昇しました。こちらも先週末に予想したレンジ上限まで達したことになります。
ここでドル円を少し整理しましょう。先月FOMCでは、11月・12月の2会合で0.5%利下げ見通しを出しました。それが、今回の雇用統計で変わったわけではありません。11月会合0.25%利下げ確率は89%、12月会合0.25%利下げ確率は76.8%と、年内0.5%利下げ路線は変わっていません。ということは、ドルが上昇し続けることは困難ということになります。万が一、今週木曜日の米CPI(消費者物価指数)が、市場予想を大幅に上振れれば、年内0.25%利下げのみを意識し、ドル円150円突破も考えられますが、おそらくそのようなことはないでしょう。
よって、引き続き、ドル円は144円~149円レンジで推移すると予想します。
【大証金】
大証金は、高値から100円ほど失速しました。私の信用しているチャートでは、中期買われすぎの状態です。先週末もコメントしたように、買われすぎの領域でわざわざ買う必要はないと考えており、未だ見送りとします。繰り返しにはなりますが、私のブログでは売りのコメントはありません。金は、基本買い目線です。
中国人民銀行は、9月も金購入を見送りました。これで5か月連続見送りとなりました。おそらく、金価格が高値圏で推移しているからだと考えます。どこで金を購入するかは分かりませんが、NY市場が仮に下落したとしてもサポートする現物の買いが存在しているということになります。
よって、過熱感が払しょくしたところから、再び買いで考えたいと思います。
【大証白金】
大証白金も高値から100円以上下落しました。本日の会員サイトで、米CFTC建玉明細の偏りで、下振れの可能性があるとお伝えした通りの動きになりました。
相場は、需給バランスで成立します。価格が上昇すると、大口投機家は買いポジションを増やすのに対し、大口当業者は売りポジションを増やします。これが需給バランスです。仮に現物の裏付けがないのならば、大口当業者は売りポジションを控えます。なぜならば、大口当業者と言えども空売りになってしまうからです。ほとんどの当業者は、リスクを背負うようなポジション取りはしません。
ここからですが、10月1日時点の大口投機家は依然として46000枚買いポジションを維持しています。一方、大口当業者は47000枚に売りポジションを増やしています。5月28日以来の水準に増加しています。その後、どのような動きをしたかは、各自NYプラチナ日足チャートをご覧ください。
唯一、5月と今現在の違いは、WPICがプラチナ強気レポートを公表したということです。何を強気したかは、過去のブログをご覧ください。
よって、大証白金の上昇は一服と考え、NYプラチナが下振れしたところで、買いを考えたいと思います。繰り返しになりますが、NYプラチナの出来高を常にチャックしておきましょう。
【日経225】
日経225は、先週末のブログで、予想レンジを500円引き上げた通りの動きとなりました。つまり、予想レンジ上限を39500円まで引き上げました。そこまでは上昇すると予想していましたが、これ以上は短期買われすぎになります。
普段からお伝えしているように、上昇し続ける相場は滅多にありません。年に1回有るか無いかです。つまり、そこに期待しすぎると、せっかくの利益が、絵に描いた餅になります。
よって、予想レンジを更に500円引き上げて、レンジ下限付近からは買い拾うのが良いと考えます。
※会員ご希望の方は、会員サイトのサンプルをご参考にしてみてください。(お知らせ)回帰トレンドの見方もアップしましたので、ご参考にしてみてください。