本日14時に中国財務省は、財政政策強化に関して、12日10時に記者会見を行うと発表したことで、人民元高・円安、そして金融市場の下支え要因となりました。
しかし、やはり市場は、先週末の米雇用統計の数字を好評価しているようです。ただ食い違うところは、年内0.5%利下げが濃厚であるということです。市場が、0.25%利下げを意識しているわけではありません。
下記チャートをご覧ください。
上から順に、ドル・インデックス60分足、NYゴールド60分足、NYプラチナ60分足になります。赤枠で囲んでいるのが、米雇用統計発表時間帯です。ご覧いただいてお分かりになる通り、ドル・インデックス(当然米2年物国債金利も上昇)が上昇したことから、NYゴールド、NYプラチナにおける買い方のトーンが下がったように思います。
昨日のNYゴールド出来高は、推定ではありますが取組高の40~50%と、それなりに商いがありました。ちなみに、NYプラチナ出来高は、前日を上回ったものの、それほど多くはありませんでした。
そのことを踏まえながら、下記コメントをご覧ください。
【大証金】
本日も大証金は、上値の重い展開となりました。昨日は、短期売られすぎであるため、早い段階で反発すると予想しましたが、12670円までしか反発できずに、その後失速しました。ただし、辛うじて前日安値を下回って終えなかったので、買いポジションはそのまま維持としています。
冒頭で述べたように、ドル高・米国債利回り上昇に加え、中国人民銀行が9月も金購入を手控えたことから、ポジション調整が行われているように思います。しかしながら、大証市場が売り転換したわけでもなく、依然として買いの意識で臨みたいと思います。ちなみに、引き続き前日安値は意識しておきましょう。ただし、昨日安値が切り下がったため、その場合は一昨日の安値12536円以上で取引終了するかを意識するのも良いでしょう。
【大証白金】
本日も大証白金は、上値の重い展開となりました。昨日は、短期売られすぎであるため、早い段階で反発すると予想しましたが、4623円までしか反発できずに、その後失速しました。しかも、大証金とは異なり、前日安値を下回って終えました。
本日の会員サイトでは、未だ売られすぎであり、前日安値4569円を大引けで上回れなかった場合は決済するということで、リバンド狙いの買いを提案しました。結果、4550円前後での買い玉を4559円で決済となりました。ほとんどトントンです。
正直、NYプラチナ市場の動向が気になります。私の予想ですが、今回のNYプラチナ下落は、大口投機家の手仕舞い売りも当然オーダーされたと思いますが、同筋の新規売りも入っているように思います。ポジション調整が進んでいるか疑問です。とは言え、先週私が予想していたレンジ下限まで、内外ともに到達したことになります。
今週末の米CFTC建玉明細では、赤枠期間の大口投機家及び、大口当業者のポジションが公表されます。必ず、確認しましょう。
今後の考え方ですが、数日間はリバンド狙いの買いで臨みます。仮に、先ほど述べたように、大口投機家が売りポジションを増やしているのであれば、そのショートカバーで反発も考えられます。ただし、同筋の買いポジションの整理が進んでいないようならば、再び売り叩かれる可能性があり、反発場面では常に利食いを意識しておく必要があります。そのことに関しては、日々コメントしていきたいと思います。
ちなみに、リバンド狙いの買いは日本時間のみです。NY市場では、大口投機家のポジション調整の危険性もあるため、トレードは行いません。
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