【米雇用統計】
本日は、米雇用統計の発表があります。非農業部門雇用者数と失業率が重要と考えます。市場は、非農業部門雇用者数11.3万人増加(前回25.4万人増加)、失業率4.1%(同4.1%)と予想しています。今回は雇用者数が減少するとの予想ではありますが、先日のADP雇用統計が市場予想を上回ったことで、おそらく楽観的になっているのでしょう。
雇用者数が予想を下回るか否かが重要です。下回るようならば、ドル安・円高が予想できます。しかし、米大統領選を控えている中、トランプ候補優勢ということで、なかなかドル安になりにくいようにも思います。2017年~2021年のことがありましたので。ただし、以前と同じ動きになるとは限りません。むしろ、2度目の大統領の方が、市場は警戒します。警戒するということは、既にそういったポジション取りをしているということになります。
ドル円に関しましては、10月28日と31日のブログをご参考にしてください。
https://first-traders.com/metal/15703/
10月28日ブログ
https://first-traders.com/metal/15737/
10月31日ブログ
【明日公表の米CFTCは意味をなさない】
明日の米CFTC建玉明細は、参考にする必要はありません。なぜならば、こちらのチャートをご覧ください。(ただし、NY市場下落前の大口投機家ポジションはチェックしておきましょう。)
明日公表の米CFTC建玉明細期間は、赤枠になります。つまり、先月末の下落は含まれないということです。それならば、何を指標にすれば良いかと言いますと、常にNY市場の取組高と出来高です。
NY取組高は、現在のポジションを表します。その取組高が増加しているということは、投資資金が流入しているということになります。減少しているということは、投資資金が流出しているということになります。
そこにプラスとして考えるならば、相場が上昇しているのか、下落しているのかです。例えば、相場が上昇している時に、取組高が増加しているならば、大口投機家・ファンドが買っていることを表します。
出来高は、1日の売買数量を表すものです。出来高が増加してということは、ポジションの移り変わりを意味します。例えば、相場下落時に出来高が増加した場合、買い方大口投機家・ファンドの手仕舞い売りが多く、その分大口当業者(現物扱業者)の買戻しが出たと予測することができます。
この2つを意識すれば、大口投機家・ファンドがどのように動いてきたか想像できます。
【大証金】
大証金は、大幅安となりました。しかし、安いところは未だ買い拾われますね。私自身、まだ下げ切っていないと考えます。
私が、今『金』を強気していない理由は、①NY市場における大口投機家・ファンドの買い越しが30万枚まで増加していること、②実需の買いが消極的であるということ、③私の信用しているテクニカルで、日足.・週足が買われすぎを表しているということです。③は、今でも買われすぎです。
行き過ぎの相場を作るのは、必ず大口投機家です。つまり、天井を買うのは大口投機家、底を売りのも大口投機家です。その行き過ぎた相場を向かうのが、大口当業者になります。そのため、必ず行き過ぎた相場は修正します。
大証金は、引き続き様子見とします。
【大証白金】
大証白金は、本日も下落してきました。やや下げる時期が早いものの、内外で天井を打ったと判断しており、当面は売りを意識するのが良いでしょう。
繰り返しになりますが、私が大証白金5000円以上を予想しなかったのは、5000円以上が買われすぎの相場だからです。通常の相場ならば、おそらく5000円は上回らなかったように思います。それが、NY金高値更新したことで、NYプラチナにおける大口投機家・ファンドが5月以上に買ってきたことが、今回の相場に発展したと考えます。
商品の価格は、相場上昇により現物の売りが出やすくなります。現物を引き取ることができないファンドは、結果的に手仕舞い売りをすることしかできません。
今回2日間でNYプラチナが約70ドル下落しました。私の見方では大口投機家の手仕舞い売りは、思ったほど出ていないように思います。
私の考えでは、ファンドは無限に買えるわけでもなく、100%のものを50%に縮小させる必要があるります。そうしないと、次に50%を買うことができません。それがまだ完了したとは思えないため、さらなる安値を予想しています。
【日経225】
日経225は、本日も大幅安となりました。昨日の買い玉は、本日大引けでロスカットとなりました。前日安値を下回ったことから、米大統領選前後に更に下落する可能性があります。そのため、ここはノーポジションで様子見たいと思います。
ご質問等ございましたら、お電話にて対応いたします。