欧米利下げ観測が、金融商品をサポート。17:59

先週末発表の米雇用統計は、ご存じのように、非農業部門雇用者数22.7万人増加(市場予想20万人増加)、失業率4.2%(同4.2%)と、ほぼ予想範囲内でした。発表後、0.25%利下げ確率は、85.1%となっております。

 市場は、日銀0.25%利上げ、FRB0.25%利下げ、ECB0.25%利下げは、既に織り込まれているように思います。金融商品が堅調に推移しているのは、おそらく欧米での利下げが観測が強いからだと考えます。そのため、米株価も堅調に推移し、NY貴金属市場も売り叩かれにくいように思えます。つまり、来年以降の日米欧の政策見通しが重要になりそうです。

【大証金】

 大証金は、本日堅調に推移しました。方向感の見えない展開ではありますが、未だ修正安を予想しております。先月、中国人民銀行が、7か月ぶりに5トンほど金を購入していましたが、底堅く推移しているとは思えず、未だ下振れがあると予想します。

 以前にも述べたように、ビットコインが堅調に推移している分、投資資金が分散される可能性があります。しかも、米株価指数が高値圏、若しくは高値更新していることを考慮すると、NY金への投資資金流入は限定的と判断しております。

 そのため、引き続き、修正安を予想したうえで、買いは様子見とします。

【大証白金】

 大証白金は、夜間取引で反発しております。ドイツの自動車大手フォルクスワーゲンの従業員が加入する労働組合は、6年ぶりにストライキに突入しました。本日、会社との交渉次第では、長時間にわたるストを行う可能性があるとしています。

このような材料が重しになり、NY市場で大口投機家が売り叩いたのかもしれませんが、その分NY市場時間外で反発しているように思えます。同筋の買いポジションが減少しないのは、欧米の利下げ観測のように思えます。利下げが安心感なのでしょう。

ただし、NYプラチナ反発は、同筋のショートカバーがメインであり、継続的な上昇は困難と予想します。いずれ、同筋の買いポジションが減少しない限り、次の上昇波動に移行しにくく、引き続き売り目線を継続していきます。

 常に注意するのは、前日高値を当日終値で上回るか否かです。仮に、上回って終えるようならば、数日間下げ渋りを見せるかもしれません。

【日経225】

 日経225は、39000円を維持して取引終了しました。先週末にもお伝えしましたが、基本は突っ込み買い方針です。しかし、前日安値を当日終値で下回るようならば、買いポジションは決済するのが良いでしょう。

 私は、大きな上昇は期待していないものの、今すぐに米国株下落が予想できないため、当面買いスタンスが良いと考えます。

ただし、今週末は、メジャーSQを控えており、明日火曜日から木曜日までロールオーバーが激しくなり得ることから、ここは注意が必要と考えます。

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