東京金は、買いを見送りたいと思います。ここからは、高いところを売るか、ある一定の価格を下回ったところを売りで攻めていくか、考えていきたいところです。
と言いますのも、まず一つに米国長期国債利回りの上昇にもかかわらず、NY金は下がっていない事。これは、裏を返せば下がりにくいといった考え方もできますが、単なるトランプリスクの買いにサポートされているからだと考えております。NYダウを買い、そのリスク削減するために金を買う、そういった動きの場合、NYダウが下がった場合、NYダウを買っていたファンドは当然手仕舞いをします。残ったNY金はどうするでしょうか?そのまま買い玉を置いておくのか、それとも更に買い増しをするのか、それとも買いを一緒に手仕舞うのか、正直私にもわかりません。同じファンドであれば、同時決済もありますが、別々のファンドならば、NYダウだけが下がるという事も考えられます。ただし、今はリスクオンの格好が強くなっている市場の中で、不安心理が強まっているように思えます。仮にNYダウが急落すれば、当然ドルも売られやすくなり、恐らく後からNY金も下げてくるように私は思います。
リーマンショックでもそうでした。リーマン・ブラザーズが経営破たんし、株からコモディティまでも大幅安になりました。金もそうでした。しかし、一番最初に立ち上がったのが、NY金でした。つまり、今回のケースで考えますと、NYダウが下げただけでは、NY金は反応しにくく、何日か後に利益確定の売りが出やすくなると予想しております。NY金が下がる要因は、NYダウ次第と私は考えております。今は、冒頭でも述べましたように売り場を探していこうと思っています。
※会員募集中です。会員サイトを今月からリニューアル致しました。2週間無料ですので、お気軽にお申し込みください。