円安が、当面国内サポート要因。18:06

 日米金融政策の発表がありました。日米ともに、大方市場予想通りの内容でしたが、予想以上に反応しました。

 まず、FOMCですが、市場予想通り0.25%利下げを決定し、25年は0.5%利下げ(9月時点では1%利下げ)に修正し、26年も0.5%利下げ見通しを公表しました。25年0.5%利下げは4割近く織り込んでいましたが、おそらく残り6割が反応したのでしょう。そのため、ドル高・NY株安になったと考えます。

 一方、日銀金融政策決定会合では、こちらも大方市場予想通り現状維持を決定しました。現状維持を8割が予想していたにもかかわらず、同会合決定後、80銭以上円安に動きました。その後の植田総裁記者会見でも記者の質疑応答で、『輸入物価は緩やかに安定している』などの受け応えにより、更に1円以上円安が進みました。

 今回の日米金融政策を受けて、正直予想外のことだらけでした。私は、朝方の大阪金・大阪白金・日経225は短期売られすぎであり、反発があると予想しておりましたが、日銀が利下げするしないにかかわらず、再度欧州時間で下落するイメージでした。それが結果的に、円安が加わり、大阪金・大阪白金はプラスで取引終了し、日経225は下げ幅を大幅に縮小しました。

 私は正直、日銀は0.25%利上げをしてくると予想していました。そのため、ドル円が150円まで修正するイメージでしたが、今回の会合を受け156円を突破したことから、日本政府の円買い介入がない限り、しばらく円安の動きになりそうです。

 そう考えると、国内金融商品は下値サポート要因になることでしょう。

【大阪金】

 大阪金は、大幅切り返しを見せました。正直、朝方までは想定通りの動きでしたが、日銀会合を受けての円安は想定外です。円安が、当面のサポート要因になりやすいため、突込みは買い拾われやすいと考えます。ただし、短期買われすぎになっているため、本日は様子見とします。明日終値で前日高値13135円を上回った場合は、新規買いを考えたいと思います。

【大阪白金】

 大阪白金も大幅切り返しを見せました。正直、朝方までは想定内の動きでしたが、日銀会合を受けての円安は想定外であり、4600円を上回るとは思いませんでした。円安が当面サポート要因になりそうです。しかも、NY市場で920ドルがかなりの下値抵抗になっていることから、当面はレンジを若干切り上げて考えたいと思います。

よって、売りポジションは、前日高値を上回った場合、一旦解消とします。

【日経225】

 日経225も、日銀会合後は想定外の動きとなりました。昨日までは、買いは一切考えないとしましたが、大幅下髭から相場下落を防いだ格好となったため、ここは逆張りで臨みたいと思います。

 本日は、円安要因が7割占めた相場であるため、多くは語れません。おそらく、金融商品全体、トレンドが発生しないのかもしれません。相場上昇・下落は、NY市場次第。円安・円高は、下値サポート・上値切り下げ要因です。

今回の円安を受け、日本政府の動向を注視したいと思います。

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