今年も残すところ5営業日になりました。25日、26日は多くの市場が休場となります。27日から欧米市場が新年度入りすることからドル・円、株式市場の動きに注視したいと思います。そして、24日は貴金属市場納会日、25日は同市場新補発会になります。いずれにしましてもポジション動向に注意したいと思います。
25日は植田日銀総裁の講演、27日は日銀金融政策決定会合における主な意見が公表されます。タカ派的な内容にはならないと考えますが、年末ということもあり波乱含みの展開には注意しましょう。
先週の日米金融政策により、当面円高に動きにくくなったと考えます。だからといって、円安に動くとは思えませんが・・・。
【大阪金】
大阪金は、堅調な動きを見せました。ドル高がNY市場の上値を抑える一方で、円安が国内商品を堅調にさせる要因と考えます。ただし、本日大阪金が堅調に推移したということは、当面下がりにくくなったように思います。そのため、レンジ相場を意識した買いで臨むのが良いでしょう。
しかしながら、目先ではクリスマス休暇を控え、欧米の新たな投資資金が入りにくく、吹き値は追っかけず、短期トレード重視するのが良いでしょう。
【大阪白金】
大阪白金は、本日大幅反発しました。正直、本日は何と連動したのかが理解できませんでした。おそらく、割安であった大阪白金にショートカバーが入ったように思います。今現在の大阪白金とプラチナスポットの価格は同水準です。920ドル台では、NYプラチナ先物とプラチナ現物価格は同水準でしたが、現在は3.5ドルNYプラチナが割高になっております。ここまでのNYプラチナ反発は、現物価格の押し上げによるものと考えます。
ここまで大阪白金が反発しますと、下がりにくくなるのも仕方ありません。当面は下落を意識せずに中立で臨む方が良いと考えます。
ただし、先週末公表の米CFTC建玉明細を見ますと、大口投機家の買いポジションが56233枚まで増加し、売りポジションも42489枚に増加しました。今は、売りポジションの解消が行われているように思います。しかし、その一方で、大口当業者の買いポジションが減少しております。売りポジションも減少したため、NYプラチナが反発しやすくなっていると考えますが、今後この売りが増加するか重要です。
今回微妙なところは、年末の影響なのか、それとも価格の問題なのかが分かりにくいため、明日までは様子見したいと思います。繰り返しになりますが、4年間の同筋買いポジションピークは、58479枚です。円高の動きが遠のいた分、大阪白金の下落が先送りされたように思いますが、今回の米CFTC建玉明細を見る限り、4700円台を買う気にはなりません。
【日経225】
日経225は、本日反発しました。先週末のコメントでは、レンジ相場を意識した中で買いを考えるならば、前日安値を上回って取引終了しなかった場合決済としたうえで臨むのが良いとしました。本日の会員サイトでは、短期買われすぎである39200円以上は利食いを考えるのが妥当と提案しました。
正直、レンジ相場と考えております。年末を迎え空売り比率は、前日と同じく39.1%と低迷しています。おそらく、市場は節税で買いポジションを処分しながら縮小しているように思います。この空売り比率であるならば、大きな上昇は期待できないように思えます。
よって、引き続きレンジ相場を意識した逆張りとします。
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