昨日の米ADP雇用統計は、市場予想を下回ったにもかかわらず、ドル高・円安を維持しました。やはり、未だドル高に反応しやすいように思えます。相場は、材料ではなく、ポジションの動向・相場の流れが重要ということです。あとは、日米の金融政策への思惑が、ドル円相場を左右します。現状では、FRBは今月利下げを見送り、しかも利下げ回数が1回~2回(昨年12月FOMCでは2回利下げ)との予想になっております。日銀も1月利上げ見送り、3月利上げの予想が大半です。このことがドル円を堅調にさせています。
週末の米雇用統計も余程のサプライズにならない限りは、ドル円の反応は限定的と考えます。しかも、大口投機家による円ポジションの偏りがないため、結果的には158円前後まで戻してくることでしょう。
【大阪金】
大阪金は、本日も堅調に推移しました。昨日は、投機筋の買いが入っているわけでもなく、需給環境でNY市場が堅調な動きを見せていると指摘しましたが、7日のNY市場では投機筋がそれなりに新規買いを入れたように思います。
このチャートは、NY金日足になります。赤丸が、1月7日のロウソク足です。価格帯は、2643.5~2678.5ドル。つまり、この価格帯がサポートされやすいということになります。
いずれにしても、先日から指摘しているように、円高に動きにくい現状では、突込みは買い拾われやすいと考えます。未だ買い方針で臨みたいと思います。
【大阪白金】
大阪白金は、本日も堅調な動きを見せました。一部で、プラチナリースレートの上昇を受けた反発とも言われておりますが、プラチナリースレートが上昇しているにもかかわらず、現物価格とNYプラチナ価格が20ドル以上も乖離するとは思えません。いずれにしても、現物よりも20ドル割高であるNYプラチナが更に上昇し続けるとも思えません。
ただし、先日からお伝えしたように、NY市場において大口投機家のショートカバー(買戻し)と新規買いが一巡しない限りは、NY市場は下落しにくく、円高に動きにくい現状では、当面大阪白金は買い拾われやすいと考えます。
これが、相場の流れです。私の予想していたレンジ上限を50円ほど上回ったこともあり、もうしばらく様子見とします。今は、強気も弱気もしておりません。相場動向を見極めていきたいと思います。
【日経225】
日経225は、やはり40000円を維持することができなかったようです。昨日もお伝えしましたが、40000円台では日経平均PERが16倍台になることから、やや割高になってしまいます。来月、日本企業の決算発表が本格化し、好調な内容ならば状況は変化しますが、それまでは40000円台を積極的に買うのは控えた方が良いと考えます。
とは言え、明日日経225ミニ及びオプションの1月限SQ日であることから、そのSQ値を確認するのが良いでしょう。いずれにしても、依然レンジ相場の範疇と考えており、逆張りの買い主体継続とします。
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