来週までは、一進一退の攻防戦!?18:01

 先週末発表した米雇用統計は、非農業部門雇用者数が市場予想を大幅に上回る結果となりました。そのため、市場は年内1回利下げを予想し、ドル指数は110ポイント台まで上昇しました。

一方、本日氷見野日銀副総裁の講演が10時30分、記者会見が14時00分に行われ、いずれも『利上げをするかどうか政策委員の間で議論し、判断したい』と述べたことで、1月利上げに含みを持たせることになりました。昨年12月9日に、異例ともいえる日銀会合前の懇親会を発表。(本日の懇親会)市場は、この懇親会により、12月利上げはなく、翌年1月に利上げするとの思惑が広がりました。しかし、昨年12月19日の日銀会合で、植田総裁が春闘に向けた動き(賃上げ)を強調したこともあり、1月利上げは五分五分といったところでしょう。

 いずれにしても、1月24日まで明確なニュースがない限り、ドル円は156円~159円の範囲で推移すると予想します。仮に、24日、日銀が0.25%利上げに踏み切ると、12月19日以前の水準まで円高に動く可能性があります。

【大阪金】

 大阪金は、100円以上下落しました。会員サイトでは、13500円台では買い拾いとしながら、終値で前日安値13600円を上回ることができなければ、いったん撤退を提案しました。結果的には、トントンで買い玉決済となりました。NY市場2700ドル台では、ややドル高が重しになったように思います。

 基本は、買い目線ではありますが、内外ともに金価格は、前日安値を下回って終えました。そのように考えると、一旦上昇トレンドが終了したように思えます。そのため、短期トレンドが変化すると思われる2~3日間は様子見とします。

【大阪白金】

 大阪白金は、NY市場で下落したことを受け、反落しました。NY市場13日に下落したため、プラチナ現物価格との差は11ドルまで縮小しております。(前日30ドルの差)

 先週末にプラチナリースレート1ヵ月物は、12%台まで上昇しました。おそらく、NY市場における大口投機家が売りすぎた結果のように思います。本日公表のプラチナCFTC建玉明細を見ましても、同筋売りポジションは前週比8375枚減少しました。(1月7日時点)その後も減少したと思われます。

 ここからNY市場が下落してプラチナ現物価格との差が縮小すると、リースレート上昇は織り込まれる可能性があります。過去もそうですが、リースレート上昇は長続きしません。大口投機家が47000枚ほど売りポジションを抱えたため、今回のようにリースレートが上昇したと思われます。

 基本、レンジ相場を予想しております。同筋の売りポジションが更に減少したと予想しているため、ネットロングは25000枚ほどまで拡大していると考えます。その分、大口当業者も売り向かうことから上値も限定的のように思います。いずれにしても、やはり大口投機家の56000枚の買いポジションが気になります。

 再び、この買いポジションを狙う動きを見せると予想しておりますが、世界一高いプラチナがNY市場ならば、世界一安いプラチナは大阪市場です。よって、〇〇〇〇円~〇〇〇〇円レンジを予想し、当面逆張り方針とします。

【日経225】

 日経225は、本日大幅安となりました。会員サイトでは、今回500円幅ほど損決済となりました。先週末注意していたことが起こったように思います。1月限SQ値が39343円であり、この価格を日経平均株価指数が下回って終えたため、下振れの可能性を警戒していました。

 本日日経平均が下落した要因は、米政府が多くの国への半導体輸出に数量の上限を設ける新規制を発表したことで、半導体中心に下落しました。日本は除外されていますが、やや巻き込まれた感もあります。しかも、氷見野日銀副総裁の講演が、若干タカ派だったことも買い意欲減退につながったように思えます。

 やや短期売られすぎではありますが、短期トレンドは下向きに転換しております。そのため、反発があっても上昇しにくい相場展開を予想します。ちなみに、本日の空売り比率は45.8%です。(前日39.6%)明日以降、買戻しが入ることを視野に入れておきたいと思います。

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