トランプ米大統領が、ダボス会議で『原油が下がれば直ちに金利の引き下げを要求する』との発言により、ドル円は155円70銭台まで下落しました。ただし、同氏は『原油価格が下がれば、あらゆるものが安くなりインフレを抑え込むことができる。そうなれば自動的に金利も下がることになる』とエネルギー価格引き下げを重視し修正したことで、ドル円は156円台に回復。
ちなみに、フェドウォッチの1月据え置き確率は、99.5％です。3月据え置き確率は、70％の確率となっております。
本日、午前11時過ぎごろに、同氏が『中国の習主席との会話は順調だった』とし、『中国に対して関税を使わざるを得ない状況は避けたい』と発言したことで、市場はポジティブに反応しました。
そして、12時23分に日銀が、政策金利0.5％に引き上げを決定。発表直後、ドル円は156円40銭台まで反発しましたが、その後155円まで下落となりました。
植田日銀総裁の記者会見直後は154円80銭台までドル安・円高が進んだものの、終始155円台を維持していました。
ドル円に関しましては、日銀が0.25％利上げを決定したことで、一先ずドル高円安の動きは落ち着くと思われる。しかし、FRBが利下げに踏み切らないのであれば、円高が続くとも思えません。昨年9月時点でFRBは、来年、つまり今年1％の利下げを予測していました。その時のドル円水準は、140円～145円です。しかし、12月のFOMCでは、今年0.5％利下げに修正してきました。この結果を受け、ドル円は155円を突破したことになります。つまり、日米の金融政策の方向性から155円±2円辺りが居心地良い水準と考えます。
価格には、必ず理由があります。そのことを知ることが重要です。
【大阪金】
大阪金は、一時13800円割れを演じましたが、最終的には安値から100円以上切り返す動きを見せました。昨日は、NY市場で投機筋のネットロングが、30万枚を上回っていると考え、高値は注意と警告しました。私のブログをご覧いただいている方は、高値買いは避けたと思います。
ただし、まだ大幅下落するチャート形状ではありません。高値だけを警戒しながら、突込みは買い方針です。しかしながら、前日安値を下回って終えた場合は、一旦買いポジション解消とします。そして、NY市場が2～3手下落したところを再び買い直すのが良いでしょう。
私は、常にリスクを考えてコメントしています。万が一、相場が反対に動いた場合の対応策です。そのため、前日高値、前日安値、当日終値、この3点セットだけを意識しておけば、大きな危険はありません。相場は、値ごろではなく、流れが重要です。流れの変化を理解できれば、無駄な行動は避けることができます。
多くの投資家はリターンだけを望みたがります。当然のことですが、相場はそんなに甘くはありません。リスクを回避することができれば、自ずと利益が生まれます。ただし、リスクだけを意識してしまうと、大きな相場でリターンを得ることができません。そのため、先ほどもお伝えした3点セットが重要ということになります。
【大阪白金】
大阪白金は、結果として4700円を維持することができませんでした。しかし、4600円台はまだ弱気できません。繰り返しになりますが、未だ大阪白金価格はプラチナ現物価格よりも割安です。
過去のブログも見ていただきたいのですが、17時40分時点で、NYプラチナ価格982ドル、プラチナ現物価格956ドル、大阪白金期近換算値950ドルとなっております。大阪白金と現物価格は6ドルまで縮小している一方で、NYプラチナと現物価格は26ドルまで拡大しています。
これでは、上昇し続けることも困難と判断せざるを得ません。つまり、足並みが揃うまでは、大きな相場に発展しにくく、現物価格よりも割安である大阪白金は突っ込み買い拾われやすいと判断し、引き続きレンジ相場を予想します。予想レンジは、以前会員サイトで掲載しております。
【日経225】
日経225は、やはり40000円を維持して終わることができませんでした。昨日は、日銀会合前ということもあり、無理して買わずに突っ込み買いとしました。トランプ米大統領の発言で、40410円まで上昇しましたが、日銀会合以降、円高に動いたことから利益確定売りが出たように思います。
本日会員サイトでもお伝えしましたが、少々過熱感があるように思います。しかも、空売り比率が40.3％と低迷していることから買戻しによる反発は限定的と考えます。しかも、日経平均株価が40000円を上回りますと、日経平均PERが16倍台に上昇することも維持できない要因のようです。つまり、40000円以上からは期待感から買われるしかありません。
ただし、過熱感はあるものの、相場が崩れるとも思えません。そのため、突込みがあれば、前日安値を意識して買い拾ってみるのも良いでしょう。
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