トランプ大統領は3日、カナダのトルドー首相、メキシコのシェインバウム大統領と電話会談を経て、両国からの輸入品に対する関税発動を1ヵ月延期で合意したと発表。同氏は、追加関税が迫る中国に対し、24時間以内に中国側と話し合いを予定していることを明らかにしました。
しかし、その一方で日本時間14時過ぎ、中国政府が米国からの輸入品に追加関税を課すことを発表しました。10日から実施するとのことです。
恐らく、春節明けの5日~9日の間に中国習主席と話し合うのでしょう。
このトランプ劇場は、市場を揺さぶる要因であり、関税を決定・実行したからと言って、材料出尽くし感にはなりません。これからも輸入追加関税に関して市場は敏感になることでしょう。未だ、EUに対する追加関税の話が出ていません。トランプ大統領は、近いうちにEUからの輸入品にも関税を発動すると明言しています。
私の予想ですが、米国が関税を課すことで、インフレ懸念が高まる一方で、数か月後には景気後退に陥る懸念があります。つまり、NY市場が上昇したとしても、景気後退懸念で上値が重くなる可能性があります。
【大阪金】
大阪金は、本日も大幅上昇しました。値ごろ感では買いにくいところではありますが、先日から述べているように終値で前日安値を下回らない限りは買い方針継続です。
先週末のNY市場取組高を見ますと、前日比26065枚減少していました(10.2ドル安)。正直、出来高が多くなかったため、そこまで取組が減少したとは思いませんでした。おそらく、投機筋の買いの処分が多かったのでしょう。そのため、3日のNY市場では買い直されたように思います。
本日、会員サイトでもお伝えしたように、NY市場で上昇・反発したところは買わず、下落・反落したところは買い拾うといったスタンスで臨むのが良いと考えます。
ここでいつも指摘している前日安値を意識するのが重要です。本日で言うのであれば、前日安値13968円を意識し、14000円前後で買い狙いするのが良いでしょう。(引き付けて考えるのであれば、13970円あたりを買い狙うのも良いと考えます)そして、人によっては、2日前の安値13939円を下回ったところでロスカット、仮にロスカットが成立し、終値ベースで13968円を上回ったら買い直しというトレードの仕方があります。
若しくは、14000前後で買い拾い、終値ベースで前日安値13968円を下回ったら決済というトレードの仕方です。
私は、リスクから考えてコメントしています。リスクに対し準備をしておけば、自ずとリターンは付いてきます。リスクだけ強すぎてもリターンはついてきません。つまり、相場は度胸と信念です。執着ではありません。信念を持つことも重要です。
信じたテクニカル指標を自分の物差しで測るのではなく、他人の物差し・別の角度から見ると、なんとなくイメージできます。そのテクニカル指標で失敗したから別のテクニカル指標に頼ると、その都度失敗します。
【大阪白金】
大阪白金は、やはり予想レンジ下限を下回ったところで反発しましたが、上値も重かったようです。
昨日のNY市場出来高は、推定47268枚と大商いでした。41.2ドルも下落したため売りが売りを呼ぶ商いだったのでしょう。おそらく、投機筋の手仕舞いが大半だったと思います。そして、今回のNY市場大幅下落により、現物との価格差が35ドルまで縮小してきました。ただし、これだけ価格差が開いているため、現物取扱業者はNY市場で売っているものと考えます。
正直、まだNY市場の下落余地はあります。この価格差は、おそらく10ドル近辺までは縮小すると予想します。仮に、米国が景気後退となれば、NY価格と現物価格は同水準まで縮小することでしょう。
やはり、まだトランプ大統領による追加関税懸念が控えているため、現物価格も上値が重くなると予想します。
そのため、買い主体の逆張り方針ではありますが、長期間保有する相場ではないと考えます。むしろ、〇〇〇〇円まで一度売られた方が、若しくは現物価格が〇〇〇ドルまで下落した方が、積極的に買うことができます。よって、引き続き短期トレードで臨みたいと思います。
ちなみに、昨日指摘したように、終値ベースで4720円を下回った場合は、買っている場合のみ撤退するのが良いでしょう。このことは、常に継続して考えて下さい。
【日経225】
日経225は、やはり上値の重い展開になりました。昨日も指摘したように、買いを考えるよりは反発したところを売り狙いする方が良いと考えます。ただし、8月のような暴落相場は無いと考えているため、安値を売り叩く相場ではないと考えます。
よって、引き続き売り主体の逆張り方針とします。利食いは自由です。
ちなみに、本日の空売り比率は40.5%(前日43.5%)でした。これを見て分かる通り、本日の39000円台乗せは、買戻しによる上昇も一部にあったようです。
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