昨日、1月米ISM非製造業景況指数が市場予想を下回りドル安となった一方で、本日11時過ぎに田村日銀審議委員(タカ派)が『2025年度後半は、(政策金利を)少なくとも1%程度まで引き上げておくことが必要だ』と発言したことで、ドル円は一気に152円を割り込みました。
昨日コメントで、米雇用統計が悪化した場合、一時的にドル円152円台があるとしても続かないと予想しましたが、その矢先に米経済指標と日銀要人発言で151円台まで下落しました。エコノミストの調査では、日銀の追加利上げ時期について最多の56%が7月会合のようです。
今回の田村日銀審議委員の発言により、残り2回利上げの可能性が出てきました。ただし、あくまでも同氏はタカ派です。昨年12月会合で、政策維持に唯一反対したのが田村氏です。つまり、0.25%、0.5%利上げの思惑で、151円台~153円台まで動きやすいということになります。
いずれにしても、ドル円は短期的に152円台から行き過ぎになります。円安に動くとは思いませんが、多少の反動は意識しておきましょう。
※買う場合は前日安値を意識し、売る場合は前日高値を意識するのが良いでしょう。その方が、リスクは小さくなります。
【大阪金】
大阪金は、本日も前日安値を意識しながら維持したようです。ただし、その反面、2日間高値更新していません。私の見ている短期トレンドは、2日間変化しないと予想しており、引き続き買い方針で臨みたいと思います。しかし、必ず前日安値を下回って終えた場合は決済したいと思います。
やはり、市場はトランプ大統領が関税を課すシナリオに備えて、世界から米国に金が流入しているようです。同氏が、貴金属を関税の標的にしているわけではありませんが、デーラー間では同氏が一律関税に貴金属も含まれる恐れがあると警戒しているようです。
仮にトランプ大統領が、一律関税、若しくは他国への輸入関税を課した場合、インフレ懸念で金は買われやすくなるものの、既にCOMEX指定倉庫の在庫が増加していることを踏まえると、NY市場の上値が重くなる可能性があります。
正直、今回のケースでは何とも言えませんが、内外ともに前日安値を下回って終えた場合は、要注意ということになります。
【大阪白金】
大阪白金は、やはり狭いレンジでの動きになりました。今回のNYプラチナとプラチナ現物の動きを見ましても、大阪市場のこのような動きは想定内です。全て、昨年トランプ氏が大統領に選出されたときから始まっております。
私は、売りを推奨しているわけではありませんが、今の価格帯、今の時期に積極的に買ってもリターンは小さいと考えております。その理由は、やはりNYプラチナ上昇にプラチナ現物価格が反応していないということです。普通に考えた場合、現物よりも30ドル以上先物価格が割高ということは、順ザヤ(コンタンゴ)であるということになります。大阪市場は、逆ザヤ(バックワーデーション)であり、先物が売られると買い拾われやすいのも事実です。
つまり、ここでカギを握っているのは、プラチナ現物価格ということです。昨日も述べましたが、仮にEUへの追加関税をトランプ大統領が言及した場合、市場はネガティブに反応することでしょう。そうなれば、さすがにプラチナ現物価格から下落する可能性があります。いつ起きるか分からない問題ではありますが、一度下に振れた方が、反発しやすくなると予想します。ちなみに、今の状況では、当面上値が重く、底堅い動きが続くと考えます。
よって、大阪先物市場が世界一割安なプラチナであるため、引き続き4720円を下回って取引終了しない限り、買い主体の逆張り方針を継続します。ただし、利食いは自由です。
【日経225】
日経225は、やはり39000円を上回ってきました。基本は、昨日も述べたように、売り主体の逆張り方針です。
本日の日経平均空売り比率は、39.3%に低下しました。昨日の日経平均38831円で、PERは15.79倍です。繰り返しになりますが、16倍以上になると割高感が出てきます。
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