プラチナ需給と、今の大阪白金。18:14

 昨日、トランプ政権は、カナダとメキシコに対し4日から発動した関税をめぐり、自動車については1か月間課税対象外とすることを決めました。そのことから、米株式市場が反発し、多少の安ど感が出たようです。

 昨日も指摘しましたが、まだ安心はできないものの、悪材料を吸収したことで、その悪材料の一つが緩和されると、ポジティブに反応しやすくなります。繰り返しになりますが、相場格言で『強気相場は悲観の中で生まれ懐疑の中で育つ』は、まさにネガティブを相場が吸収することで、それ以上のネガティブ材料が出ない限り、相場は下げ渋りを見せ、やがてネガティブ材料が払しょくされると、相場は上昇しやすくなるということです。

まだ育つ相場ではありませんが、ある程度はネガティブ材料を吸収しているように思います。ただし、安心はできません。

 為替は、ユーロ高・ドル安・円高に動いております。なぜユーロ高に動いているのか分かりませんが、未だ投機筋は円を買っているように思えます。繰り返しになりますが、140円台は円の買われすぎ領域です。

本日は、プラチナに関してコメントしたいと思います。

 その前に、大阪金は買い方針としていますが、明日終値で前日安値13981円を下回った場合は、いったん撤退とします。

 日経225は、中期37000円台買い方針としていますが、会員サイトでは短期の売りも提案しております。

【プラチナ】

 相場の考え方をお話しします。需給逼迫は下値を意識し、需給緩和は上値を意識するのが良いでしょう。
 例えば、今回のWPIC需給見通しでは、需給逼迫継続との内容であり、余程のことがない限り昨年安値を下回る事は出来ないという考え方です。上昇は期待であり、需給で分析することは出来ません。つまり、上昇相場の場合、底値を形成するのは実需筋であり、上値を形成すのは投機筋です。

 

 こちらの表をご覧ください。上が昨年11月26日のWPICが予想です。下は昨日公表した予想です。

 まず、2024年をご覧ください。この時期に出す数字は、ほぼほぼ確定です。今後多少の変更はあれど、大きな変更はないと考えます。昨年11月の数字では21トンの供給不足でしたが、今回は31トンの供給不足に拡大しました。主な理由としては、投資需要が前回の数字よりも10トン増加したことです。そのことから地上在庫が105トンに下方修正されました。

 2025年の見通しは、供給面でリサイクルが下方修正されたことから26トンの供給不足になりました。そのため、地上在庫は94トンから79トンに下方修正。

 昨日も述べたように、強い内容です。プラチナ自体は、3年連続供給不足になる可能性が高まっており、底堅い展開を予想します。

 ちなみに、17時50分時点のプラチナ現物価格は967ドル(円換算4606円)であり、大阪白金期先は4537円(ドル換算952ドル)です。昨日22ドルの価格差でしたが、本日は15ドルまで縮小しています。いずれ、同水準まで縮小すると思われます。そうならない限り、上昇も限定的のように思います。

 しかし、本日の大阪白金を見ても、思った以上に上値の重い展開となりました。

 一昨日、私は大阪白金期先を売り叩いているプレーヤーが存在しているのではと指摘しました。確かな理由はありません。もしかすると、先月期先2月限が発会したことで、12月から2月限への乗り換えが行われている最中でもあり、そのことが理由で売り物が出やすいのかもしれません。

 私自身、大阪白金は現物価格よりも割安であること、そして現物価格が960ドル台と安価であることなどから弱気はしていませんが、大阪白金期先の取組高が10000枚を超えるまで、上昇しにくいかもしれません。

 よって、高値は見送り、買い仕込み完了したのであれば、そのまま様子見とします。

※会員登録について。

無料会員サイトであり、同業他社の外務員会員登録を防ぐため、必ず電話にて確認をさせていただいています。

無料会員登録に数日間かかることもあります。数日間経っても連絡がない場合は、会員登録見合わせということになります。ご了承ください。

当サイトは、商品先物取引に関して、私共の個人的な相場観を書いております。数字や予測値も個人的な見解です。本ブログの内容は、私共が信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成しておりますが、その正確性・安全性を保護するものではありません。売買は必ず、ご自身の判断で行ってください。

その他の貴金属銘柄記事