4月18日のブログで、相場のトレーニングと題して、一銘柄のチャートを掲載しました。
https://first-traders.com/metal/17072/
ロウソク足一つ一つが意味を持ちますので、そのロウソク足を理解することが重要です。それに加え、テクニカルをいくつか組み合わせることで、何となくイメージすることができます。相場をイメージすることができれば、自信につながります。
さて、こちらのチャートをご覧ください。
実は、上海総合指数日足チャートでした。18日時点のチャートを見て、『上がらないのでは』とイメージした方は正解です。相場は、ほとんど上がっておりませんでした。4月7日に窓を開けて下落し、その窓を埋めるように上昇していました。ここで意識することは、なぜ相場は下げたかです。ご存じのように、相互関税発表により世界株価が下落したためです。そのように考えますと、4月3日の安値3319.60元が今の上値抵抗になりやすいということです。この理屈は、相互関税で下落した金融商品すべてに言えることです。
しかも、チャート右一目均衡表の雲と言われる先行スパンが分厚くなっており、33000元からは上値が重くなるという予想ができます。そして、遅行スパン(紫色の線)は実体線へ突入するには、数日間から数週間必要ということも理解できます。
こちらのチャート左は、指数平滑移動平均線になります。私自身、単純移動平均線よりも指数移動平均線を注視しています。相場が上昇する場合は、上から5日線、10日線、25日線の順で推移し、価格帯は5日線の上に位置します。この指数平滑移動平均線が、ゴールデンクロスした場合、9割の確率で上昇します。ただし、まだゴールデンクロスはしていないようです。
チャート右はボリンジャーバンドですが、ここで注意するのは中心線とバンドの向きです。上昇する相場は、中心線が最低横向きになり、バンド上部も横向き、バンド下部は上向きになります。上昇した相場は、全てが上向きです。ちなみに、上海総合指数は、中心線とバンド上部が下向きになっております。つまり、上昇するには時間が必要ということがイメージできます。
これらを総合した場合、下値は限定的である一方、高値を買う相場ではないという判断になります。
そのように、相場を組み立てることができれば、どのタイミングで買うのが良いかイメージすることができます。是非、相場の引き出しとして活用してみてください。