投機筋の資金が流入しない限り、ボラティリティの低い相場展開。17:00

 正直なところ、なぜドル円が144円から142円に下落したのか分かりません。一つに、経済指標が控えていることからドル円上昇一服といった見方もあるようですが・・・。実際のところ、ドル円上昇は投機筋による円の巻き戻しによるものが大半であり、同筋が円を新規売りしてこない限り、なかなか140円~144円レンジを上抜けることが難しいのかもしれません。

しかし、先日も述べたように、年内4回(1%)利下げならばドル円140円~144円、年内2回(0.5%)利下げならば146円~150円レンジを予想し、145円越えに期待したいところではあります。

 ちなみに、年内4回利下げ確率は40.6%(前日38.5%)に上昇しており、3回利下げ確率は22.6%(前日27.3%)に低下しております。このこともドルの上値を抑えている理由なのかもしれません。米国経済悪化が懸念される中、インフレ・景気指標が利下げ幅の明暗を分けると考えます。

5月1日現地時間に、日米関税交渉にも当然注目しておきましょう。

【大阪金】

 大阪金は底堅い反面、上値の重い展開となりました。NY市場を見ましても、やはり投機筋は買っていないように思います。投機筋の資金が流入しない限り、ボラティリティの低い展開が予想できます。

 しかし、先日も述べたように、投機筋が買っていない中、NY市場3300ドルを維持しているということは、現物筋の買いが入っていると考えるべきでしょう。そのように解釈しますと、4月16日大陽線が下値サポートすることになると予想します。

 おそらく、VIX(恐怖)指数が低下していることもあり、投機筋も動きにくいのかもしれませんが、リスクオンの相場になれば投機筋の買い余力が十分であることから再度3500ドルを試すと予想します。

 よって、会員サイトにも掲載していますが、もうしばらく狭いレンジを意識した上での買い方針継続とします。

【大阪白金】

 大阪白金は、28日夜4445円まで上昇したものの、やはり上値の重い展開となりました。こちらもNY金同様、NY市場で投機筋が買っていません。28日に上昇したのは、おそらくNY市場直近高値986ドルを上回ったことで、投機筋のショートカバー(買戻し)がヒットしたように思います。

 繰り返しになりますが、ショートカバーによる上昇は一過性であり、投機筋の新規買いが入ってこない限り、高値追いをすることは困難と考えます。相場が買われすぎ、売られすぎになるのも投機筋の動向次第であり、投機筋の資金が流入しない限り、上値の重い展開が予想されます。しかし、プラチナ現物価格950ドル~960ドルでは、中国筋とみられる現物買いが入っているため、底堅さも見せることでしょう。

 とは言え、私はドル円上昇に期待しております。ドル円が上昇出来れば、私が予想しているレンジを上抜ける可能はがあります。

よって、買いポジション維持、突込み買いで臨みながら短期トレード中心に臨むのが良いと考えます。

【日経225】

 日経225は、堅調な動きとなりました。ただし、相互関税上乗せ分が90日停止している以外、何も4月3日以降変わっておりません。そのように解釈すると、36000円近辺を買うメリットがないということになります。

 そのことを踏まえ、会員サイトでは34000円台で買い拾った玉について、36000円で利食いを提案し、利食い成立後は様子見としています。

 よって、もうしばらく様子見をしながら、前日安値を当日終値が下回った場合、上昇一服感と判断し、突っ込み買い拾いを考えたいと思います。

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