値が荷を呼ぶか?中国の動向次第のプラチナ相場。18:51

 昨日の米CPIコア指数は、前月比・前年同月比共に、市場予想を下回ったことで、インフレ懸念が後退しドル安円高に動きました。しかも、発表後に、トランプ大統領は『FRBは1%金利を引き下げるべきだ』とSNSに投稿したのも、多少ドルの圧迫要因になったようにも思います。

 米国時間11日に、ベッセント財務長官が議会下院委員会の公聴会で、措置を一時停止している相互関税について、来月9日となっている期限を延長する可能性を示唆しました。しかし、その後、トランプ大統領は、一方的に関税率を設定し『今後おおよそ1週間半から2週間以内』に各国・地域に書簡を送ると述べたことで、ドル円は143円台まで下落しました。

 トランプ大統領の関税についてのコメントは、全てマイナス要因と受け止められているように思います。

【大阪金】

 大阪金は、昨日も述べましたが、6月9日高値15730円を維持することができず、前日高値を上回って終えることができませんでした。基本、買い方針継続です。ただし、繰り返しになりますが、投機筋の買いが見受けられないため、上昇し続けるイメージは少し置いておきましょう。短期トレードでは、マイナス圏は買い、プラス圏は利食いするトレードが良いでしょう。中期トレードならば、ひたすらマイナス圏で買いポジションを仕込むのが良いでしょう。

 こちらのチャートは、2024年6月からの大阪金日足になります。マクロでみた場合、①14.8%下落した後、28%上昇しました。②8.2%下落した後、14.5%上昇しました。③は2パターンありますので下落率の大きい方を見てみます。今年4月に8.3%下落しました。仮に4月安値13985円を起点とし、16%上昇すると16222円となります。これは、あくまでも下落幅に対しての倍返しの法則であり、必ずそうなるといったものではありません。

 2025年1月からの大阪金日足チャートでは、ミクロで見ますと①6%下落し、その後12%上昇。②8.3%下落し、13.2%上昇。③7%下落し、14%上昇ならば16824円になります。仮に10%上昇ならば、16233円という数字が見えてきます。これは、相場のリズムを表したものなので、ご参考程度にご自身の判断でお願いします。

【大阪白金】

 大阪白金は、前日比1.6%下落しましたが、堅調に推移したと考えます。やはり、中国筋の現物買いが目立ちます。そのため、リースレート(貸出金利)が上昇しております。今回のような中国の買いは、正直記憶にありません。こちらのチャートをご覧ください。

 こちらのチャートは、プラチナ現物60分足になります。赤枠は、中国市場の取引時間帯です。①と③は、中国が大量に現物を買ったと思われる日です。②も普段よりは多く買っていたと思います。この中国の買いが一巡しない限りは、下落期待はできないと思います。つまり、買いたい弱気ということです。

理解しにくい動き

 常に掲載していますが、昨日のNYプラチナ価格とプラチナ現物価格が相反する動きを見せました。昨日のブログでは、両価格ともにほとんど差がないとお伝えしました。しかし、一夜明けて現在18:20分は、NYプラチナ価格が1249ドルに対し、現物価格は1062ドルと13ドルもNYプラチナ価格が割安になっております。朝の段階では、18ドルも拡大していました。正直、想像できない動きになっております。NY市場で現物筋の売りが入ったのかは定かでありませんが、価格次第で荷を呼ぶことは多々あります。

〈買いは見送り〉

 引き続き、買いは見送りとします。再三述べておりますが、テクニカル面での過熱感は払しょくしていません。しかし、短期トレンドを見ますと、あと2日間は変化しないようにも思えます。どんなに需給がタイトであっても、在庫が枯渇したり、輸出・生産停止にならない限り、価格上昇することで現物の売りも出てきます。高値で売ろうとするのか、上昇している内は売らないとするのかは分かりませんが、どこからともなく現物の売りは出てきます。そういった観点から、中国の動向次第ではありますが、今でも修正安が入ると予想しています。

【日経225】

 日経225は、円高の影響で上値の重い展開となりました。会員サイトでは、38300円以下は買いとし、前日安値を下回って終えた場合、ロスカットと伝えました。しかも、短期での買いと伝えております。結果、38180円で取引終了したため、明日のSQで自動決済となります。

 明日は、メジャーSQ日です。明日のSQ値が重要になると考えます。その価格を維持するか、それとも上値の抵抗になるかを確認しながら、再びポジション取りをしていきたいと思います。

 繰り返しにはなりますが、未だ方向性が見えない状態であり、手探りでポジションを取りたいと思います。

※会員登録について。

無料会員サイトであり、同業他社の外務員会員登録を防ぐため、必ず電話にて確認をさせていただいています。

無料会員登録に数日間かかることもあります。数日間経っても連絡がない場合は、会員登録見合わせということになります。ご了承ください。

当サイトは、商品先物取引に関して、私共の個人的な相場観を書いております。数字や予測値も個人的な見解です。本ブログの内容は、私共が信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成しておりますが、その正確性・安全性を保護するものではありません。売買は必ず、ご自身の判断で行ってください。

その他の貴金属銘柄記事