相場から学ぶことが重要。18:31

昨日の米雇用統計は、やはりADP雇用統計と真逆の結果になりました。ご存じのように、非農業部門雇用者数は14.7万人増加(市場予想11万人増加)、失業率4.1%(同4.3%)と、いずれも労働環境が良好であることを意味し、今月利下げ確率が5.2%(前日19%)まで低下、年内2回利下げが優勢となりました。そのため、ドル円は145円台を一時回復。

 今でもドル円は、年内2回利下げならば145円を挟んだ展開、3回利下げならば142円~144円、1回利下げならば146円~148円のレンジで動くように思います。今は、サプライズ的な円高も予想できないため、今後も景気指標と雇用指標、パウエルFRB議長の発言で反応することでしょう。

 そして昨日、トランプ米政権が掲げていた大型減税法案が下院でも通過しました。トランプ大統領の署名で、本日にも成立する見通しとなります。

【大阪金】

 大阪金は、本日も堅調な動きを見せました。

 本日会員サイトでも述べましたが、前日安値を意識した買い方針と伝えているのは、相場が上昇する場合、前日安値近辺まで下げたとしても、その価格を下回って終えないといった見方からです。

 昨日の相場を例にしますと、前日安値は15558円だったため、例えば15560円でも、15590円でも買い指値を出すのが良いと考えます。結果、15583円が安値であったため、当然15560円の指値は成立しませんが、買いを意識するのならば指値を出してみることが重要です。指値を出すことで、成立しなかったとしても、イメージしやすくなります。仮に、買いが成立し、前日安値を下回って終えた場合は、一旦その買い玉を決済するのも選択肢の一つです。

 トレードは、その繰り返しです。上昇トレンドを形成した場合は、過熱するまで買い玉を放置するのが良いでしょう。誰にも大相場は予想できません。どこで大相場になるか分かりませんが、その繰り返しで買い玉を仕込むと、大相場やまとまった上昇を得ることができます。

 既に、買い玉を維持している方は、一つの相場サインとして判断するのが良いでしょう。

 基本は、買い方針継続です。ただし、飛びつき買いは避けながら、再度前日安値を意識し買い拾うのが良いでしょう。

【大阪白金】

 大阪白金は、マイナス圏で取引終了したものの、日中時間は堅調な動きを見せたと思います。

〈昨日のコメント〉

 昨日のコメントでは、レーショニング(価格上昇による需要減少)が起き始めていると考え、ここから上昇し続けることはイメージしにくいとし、現物価格1375ドル(大阪白金6100円)を下回ると、売り物が出やすいくなると予想しました。結果的に、1375ドルを下回ったことで1357ドルまで下落し、大阪白金も6011円まで下落しました。

 ただし、再び現物価格1375ドル(大阪白金6100円)を維持しているため、まだ反発余力はあると考えます。相場が崩れていないため、下がることだけを考えるのではなく、まだレンジ内の動きをイメージしておくのが良いでしょう。

 こちらは現物市場の60分足になります。先ほども説明したように、17時時点で1375ドルを維持しています。今の需給環境を完全に織り込んだと判断するには、時期尚早と考えます。相場の分岐点は、現物価格が1325ドルを下回ってくるかになります。

 こちらのチャートは、日中取引(8時45分から15時45分)のみの6月限60分足になります。私は、6月26日に、大阪白金が6月9日大幅上昇してから6日間5250円~5550円レンジで推移し、18日に5550円を上抜けたことで5日間5550円~5900円レンジに移行、そして6月26日に5902円を上抜けたため5日間5900円~6300円レンジで推移する可能性があると伝えました。結果的に日中取引ならば、5900円~6300円のレンジで動き、しかも5日間演じたことになります。下記URLは、6月26日のブログです。

https://first-traders.com/metal/17769/

 私のブログを見ていただいている方は、安値売り、高値買いをせずに、相場の動きを確認して頂いていると思います。相場は、イメージです。一喜一憂せずに、相場の変化に気づくことが重要です。

 ただし、私は一切強気はしていません。なぜならば、以前からお伝えしているように、過熱した相場は、いずれ修正安を演じるからです。どのタイミングか分からないため、相場の変化を確認しています。

〈中国の動向とNYプラチナ・現物価格の関係〉

 中国は在庫確保に動いておりますが、昨日はほとんど買っていませんでした。繰り返しになりますが、私が大量に買っていたのを確認したのは1280ドルまでです。

 18時25分時点のNYプラチナ価格は1384ドル、現物価格は1374ドルと価格差は10ドルです。日中時間は、4ドルまで縮小していました。このように毎日伝えていますのは、相場の変化に気づくためです。しかも、価格の動きに慣れることで、今後の相場展開をイメージすることにもつながります。一番重要なことは、相場から学ぶことです。

【日経225】

 日経225は、軟調な動きを見せました。やはり、40000円は維持しにくいのでしょうか?

 昨日の会員サイトでは、戻り売りに変更し、40000円前後での売りを意識するよう提案しました。新規売りした方もいたと思いますが、利食いは自由であり、ストップロスだけは明確にしておきましょう。7月1日の陰線を上抜けた場合は、売り玉を決済するのが良いでしょう。リスクを少なくするのならば、前日高値40120円を上回って終えた場合は決済と明確にするのが良いと考えます。

 今でもテクニカルは売り転換していません。言ってしまえば、6月23日から急ピッチで上昇した反動のようなものです。今月は、まとまった配当再投資の可能性が低いことや、トランプ関税への懸念があることから、上値が重くなると予想します。

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