先週末、トランプ大統領は大型減税法案など盛り込んだ法案に署名し、成立させました。この法案が成立したことで、米財政赤字は10年間で490兆円増加する試算となります。
そして、同氏は、7日に関税措置をめぐる交渉に関して12か国に対する書簡を送ると明らかにしました。関税率に関しては、10%~70%程度の広範囲になるとのことです。相互関税は8月1日から実施。このことから、①相互関税などの交渉が7月31日まで延長、②相互関税に関してはハードルが高まったなどの見方ができます。
【大阪金】
大阪金は、15479円まで売られたものの、結局15585円で取引終了しました。本日の会員サイトでは、15500円台から15400円は買い場探しとし、既に買い玉を保持している方は、無理せずに様子見としました。
前日安値(15583円)を上回って終えたことや、やはり大型減税法案等が成立したことで、金価格が底堅く推移すると考えます。以前からお伝えしているように、今までも、これからもドル離れによる実物資産として金が買い拾われやすいと予想します。これが、金価格を3000ドル台まで押し上げている要因と考えます。
よって、トランプ関税によるリスクオフの懸念もありますが、そのようなことをイメージしながら買い玉を維持するのが良いでしょう。私は、ここからの金相場は、深くないと予想しています。
【大阪白金】
大阪白金は、上値の重い展開になりました。5月のロンドンプラチナウィークから白金価格が上昇し、本日から上海プラチナウィークが10日まで開催します。昨年は、広州期貨交易所で、白金とパラジウムの先物取引の上場を検討していることを明らかにしていましたが、その後交易所のホームページにも上場の話は出ていませんでした。
本日の動きを見ますと、ここ数か月間の上昇とは異なり、白金ETF市場でやや売り物が増えていたように思います。ただし、上昇トレンドは崩れていないため、天井を打ったと判断するのは時期尚早です。
こちらのチャートをご覧ください。以前から掲載しています現物市場の60分足です。毎日ご覧いただいている方は、お分かりになると思いますが、基本1325ドル~1375ドルでの動きが考えられます。ただし、1375ドルを上抜けると1435ドルまでの上昇も予測でき、1325ドルを下回ると相場は上がりにくくなると考えます。つまり、相場の分岐点は、1325ドルと判断しております。1325ドルを下回らない限り、天井を打ったと判断できないということになります。
ちなみに、現在17:40のNYプラチナ価格は1374ドルに対し、現物価格は1366ドルとなっております。
よって、以前から述べているように、大幅レンジは5000円~6500円をイメージし、未だ5900円~6300円レンジ内の動きを予想します。
【日経225】
日経225は、上値の重い展開になりました。トランプ政権による相互関税に関する書簡や、明日8日と10日のETF分配金捻出による1.5兆円規模の売却の警戒などで上値が重くなったように思います。
会員サイトでは40000円前後で新規売りした方は、利食いは自由とし、ストップロスだけは明確な数字を提示しております。
万が一、40000円を上抜けても良いケアだけはしておきましょう。
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