ホワイトハウス当局者の情報として、トランプ大統領がパウエルFRB議長を近く解任する公算が大きいと一部メディアが報じると、ドル円は一気に146円台まで下落しました。しかし、トランプ大統領はパウエル氏を解任する計画は無いと述べると、147円台まで切り返すこととなりました。
今は、148円台で推移しています。
【大阪金】
大阪金は、なかなか16100円を維持できないようです。ただし、会員サイトでも述べたように、〇〇〇〇〇円以下は買い拾われやすいと考えます。
注意する点は、①16171円の高値を上抜けたからと言って強気は避ける②前日安値を当日終値で下回った場合は、様子を見ることができる資金配分③相場には5%~8%、若しくは10%の押しは有り得るとイメージしておくということです。相場は、思ったとおりに上昇したとしても、資金配分を間違えると、まとまった下落で決済させられます。仮に下がったところで買い玉を決済した場合、そこから反発するとなかなか買う気にはなれません。
相場はリズムです。高くなったから調子に乗って買うのではなく、常に中立で判断するのが良いでしょう。そうすることで、資産が自ずと増えてきます。
【大阪白金】
大阪白金は、昨日同様、狭いレンジでの動きとなりました。しかし、プラチナリースレートが6月の高水準まで上昇したことで、プラチナ現物価格は1427ドル台まで買われました。つまり、昨日も指摘したレンジ1350~1400ドルを上抜けたことになります。しかしながら、大阪白金の反応は限定的となりました。
昨日は、現物価格の上昇が目立ちました。リースレートの上昇が、現物価格を押し上げたのです。そもそも、リースレートとは、ロンドン市場における現物に対する貸借金利であり、相場が反応したり、反応しなかったりすることもあります。ただ言えることは、リースレートが上昇したという事実と、そのことによって現物価格が1350~1400ドルのレンジを上回ったということです。
昨日、プラチナ現物価格が上昇した理由について、ロンドン市場において品薄感で上昇したのかは疑問です。私の憶測ですが、①8月1日から米国が輸入する銅に50%の関税を課すことで、他貴金属にも警戒が伝わったのか、②それともロシアから原油を調達した国に100%の関税を課すとのことで、ロシアからのプラチナ・パラジウムに対する供給不安から上昇したのか、正直ハッキリしたことは言えませんが、昨日はプラチナ・パラジウム共に大幅上昇したことを踏まえると、トランプ関税による上昇と考えます。
〈NYMEX指定倉庫在庫〉
プラチナのNYMEX指定倉庫在庫は、昨年12月末時点で269,972オンス(7.6トン)でした。しかし、トランプ関税懸念が伝わると、今年3月末時点で630,614オンス(17.8トン)まで増加し、3月末を境に、現在では276,431トン(7.8t)まで減少しています。つまり、ピーク時に比べ、10トンNYMEX指定倉庫から出庫したことになります。おそらく、全てではないと思いますが、ロンドンやチューリッヒの倉庫へ入庫したと考えます。
〈中国の買い〉
とは言え、5月から6月に入っても中国がプラチナを買い続けており、ロンドンやチューリッヒの在庫が減少していることも否定できません。中国は、ロンドンやチューリッヒからプラチナを購入するため、リースレートが高止まり、若しくは上昇するのも理解できます。
〈大阪白金市場〉
大阪白金市場は、本来であれば130円ほど上昇しても良い換算値でした。しかし、上昇しなかったことを考えると①2週間6000円~6200円で取り組んだため、市場が冷静であったこと②大阪市場は、売り手市場であるため、反発場面で売り物が出やすかったことが考えられます。当然、プラチナリースレートも12ヵ月物より1ヵ月物の方が高いため、高値を買いにくかったかもしれません。そのように考えると、プラチナ現物価格とNYプラチナ価格の差が縮小したのも理解できます。
相場は、パニック買い、パニック売りが大きな波乱を生みます。ただし、市場が冷静になると、同じ材料でも反応しなくなることは多々あります。
〈NYプラチナと現物価格との関係性〉
17:20時点のNYプラチナは1430ドルに対し、現物価格は1414ドルと16ドルまで縮小しました。これが先ほどお伝えした1ヵ月物リースレート上昇による動きと判断しております。
冒頭で述べたように、時間差で動くこともありますので、本日1日で判断することはできません。しかし、本日終値で前日安値を下回ったことは評価したいと思います。私は、買いは一切考えていません。正直、今の価格は高すぎると判断しております。ただし、価格が下がらないということは、それなりの理由があるからだとも思っております。そのため、もうしばらく6000円~6200円レンジを意識しながら、上値を切り下げるか確認したいと思います。
【日経225】
日経225は、本日も堅調な動きを見せました。海外投資家が、現物株と先物を大量に買っているため、下がりにくいのかもしれません。ただし、7月11日時点で1兆円規模買っていることには注意しておきたいと思います。
とは言え、39600円~39800円の売り玉に関しては、40000円でストップロスを設定し、様子を見たいと思います。
※会員登録について。
無料会員サイトであり、同業他社の外務員会員登録を防ぐため、必ず電話にて確認をさせていただいています。
無料会員登録に数日間かかることもあります。数日間経っても連絡がない場合は、会員登録見合わせということになります。ご了承ください。