昨日の植田日銀総裁の記者会見により、利上げ先送り、円安容認の見方からドル円は150円を突破し、150.92円まで上昇しました。正直、150円を簡単に突破するとは思いませんでした。
本日21時30分に米雇用統計の発表があります。市場予想では、非農業部門雇用者数11万人増加(前回14.7万人増加)、失業率4.2%(同4.1%)です。パウエルFRB議長が、失業率は重要な指標と指摘したこともあり、失業率が仮に上昇すれば利下げ期待が広がり、低下すれば利下げ先送りと、市場は判断することでしょう。
トランプ大統領は先月31日、各国からの輸入品に課す相互関税について、税関当局の対応が間に合わないという理由で、8月7日から新たな税率を発動する大統領令に署名しました。
【大阪金】
大阪金は、本日堅調な動きを見せ、前日高値を上回って終えました。正直、相場が上昇し続けるとは思いませんが、7月31日安値16010円前後を下値支持線と考え、買い方針とします。ただし、以前とは異なり、高値更新した場合利食いを意識するのではなく、直近高値16326円前後で利食いを意識するのが良いでしょう。
今回の買いは、通常よりも少ない枚数でトレードするのが良いと考えます。なぜならば、先日までの下押しは高値から3%しか下げなかったことから、上昇幅も大きくないと予想するからです。相場は振り子の原理です。下振れが大きいほど、上昇幅も大きくなります。反対も同じです。
【大阪白金】
大阪白金は、しっかりと前週安値を本日終値が下回りました。『しっかり』という表現をするのは、終値を基準として、安値から大きく切り返すことなく、取引終了したということです。相場は、常に終値が重要です。その日の高値や安値は、あまり重要視していません。あくまでも、高値・安値はポジション調整によるものと判断しています。
夜間取引に入り、大幅下落しています。私がブログを更新する前に、相場が下落してきていますので、結果論に聞こえてしまいますが、本日の日中取引をもって、昨日も述べたように80%の確率で2番天井を打ったと判断しています。唯一、昨日中国筋が大量に現物買いに動いたこともあり、その動向だけが気になるところではありますが、相場の流れが下向きに変化した場合、現物筋の買いは一時的に下げ止まる要素はあるものの、相場が上昇するキッカケにはならないと考えます。
繰り返しになりますが、相場は流れが重要です。天井を打った相場は、底を打つまでは安いと考えます。まだ、私が見ているテクニカルでは売り転換していませんが、おそらく来週中には売り転換することでしょう。
〈NY価格と現物価格の関係性〉
17:20時点のNYプラチナは1276ドル、現物価格1268ドルで推移しています。本日6:00時点ではNYプラチナ1295.9ドル、現物価格1295.26ドルであったため、明らかに現物価格が弱くなってきているのが理解できます。相場は、現物価格が軸です。現物価格が牽引している上昇相場は、弱気することはできません。一方、現物価格が上昇できなくなった相場は、弱気しても怖くはありません。
〈売れなくなった相場〉
ただし、5月中旬から7月下旬まで、大阪白金相場が大幅上昇した経緯もあり、急激に下落すると反発するのではとの警戒心も当然出てきます。これが、相場の心理です。万人が万人、買えない相場は高く、売れない相場は安く推移します。安いところを売り叩かなくても良いですが、反発するとの期待で新規買いは避けたいところです。仮に、新規買いをする場合は、必ずストップロスを設定するのが良いでしょう。
【日経225】
日経225は、昨日もお伝えしたように、やはり41200円を上回って終えることができませんでした。相場が上昇する際、必ず前日高値を上回って終えます。その高値を一時的に上回ったとしても、終値で上回れないということは、そこまで上昇する力がないということになります。
おそらく、まだ40250円が相場の分岐点と思いますが、本日のような決算発表による東京エレクトロンようにストップ安まで下落することもあるため、この決算発表期間は注意するのが良いでしょう。
仮に、40800円以上で売った方は、突込みは利食い、41290円以上で終えるようならば、売り玉決済でトレードするのが良いでしょう。今は、方向性が見られないため、短期逆張りトレードが有効と考えます。
※会員登録について。
無料会員サイトであり、同業他社の外務員会員登録を防ぐため、必ず電話にて確認をさせていただいています。
無料会員登録に数日間かかることもあります。数日間経っても連絡がない場合は、会員登録見合わせということになります。ご了承ください。